見出し画像

The Economist ビッグマック指数2025・・落ちぶれる日本

1月31日に恒例The Economist ビッグマック指数が発表された。

日本のビッグマック指数は、単純計算版で調査対象54か国中44位。国民一人当たりGDP修正版では下から4番目の50位。日本円はUSドルに対して、46.3% 国民一人あたりGDPの調整を入れて42%も過小評価(弱い)だという。(下に計算式をご紹介)

あーあ、今年も更なるインフレと利上げの予感しかしない。


単純計算版 円はドルに対して46.3%過小評価 数字の説明はこの最後
国民一人当たりGDP修正版 円はドルに対して42%過小評価 数字の説明はこの最後


国民一人当たりGDP修正版での日本のポジションは下から4番目


そして日本の落ちぶれを更にくっきり見せてくれるのが、

2000年から2025年までのビッグマックインデックス履歴


2000年過ぎまでまだ日本円の方が強かったのね。2010年過ぎに一時持ち直したのは、リーマンショックで震源地アメリカの打撃の方が大きかったから。近年はアベノミクスの停滞を超えて更に下落。

後更なる落ちぶれの予感しかない

石破首相の「楽しい日本」で、これをどうやって上向きにできるというのか?
人口激減でも、スイスやシンガポールのように人口が少なくても世界中の金を上手に集めて富裕な国もあるけれど、それが出来る頭脳がないのが平成日本人の程度。

そもそも日本の深淵なる問題は、高齢者や石破首相の年齢の方々だけではなく、現役の40代30代29代でも、国際共通語の英語も話さず世界の変化に自覚がなく、2000年くらいの日本イメージで思考停止して後は自分の殻に閉じこもるばかりという事実。

80年代バブルを引きずるフジテレビは、ようやく大変な事になっているが、そもそもそこに依存しきった平成世代に中身がない。

この80年代バブルで思考停止硬直した日本の枠組みがどうやって崩れていくのか、私も微力ながらあちこち叩いて亀裂を入れながら、今年も見守るしかない。

ビッグマック指数の計算

ちなみにビッグマック指数とは、「各国購買力の差を示すビッグマックの価格差こそが正しい為替交換レートのはず」という前提で、実際の為替差が(正しいビッグマックの価格差)と比べて過大評価されている過小評価されているかを判定している。

計算は、国民一人当たりGDP修正版を例に取ると、
日本のビッグマック=450円 = 3.11USD
USAのビッグマック= 5.79 USD
この計算では1USD =145yen
通貨ベースなら、日本のビッグマック価格は、5.79USD145円/USDで、839.55円。
そこに国民一人当たりGDPの修正を入れると、839.55円(1-7.4%)= 777.42円
現在日本のビッグマック価格は、本来通過ベース価格の、450円/777.42円=57.88%しかない。
従って日本円は、1-57.88= 42.1%も過小評価されているという。

現在レートで計算をすると・・更に悪化


ちなみにこれ為替レート1USD =145yenで計算されているけれど、これを現在レート1USD =155yenで計算してみると、

通貨ベースなら、日本のビッグマック価格は、5.79USD155円/USDで、897.45円。
そこに国民一人当たりGDPの修正を入れると、897.45円(1-7.4%)= 831.04円
現在日本のビッグマック価格は、本来通過ベース価格の、450円/831.04円=50.14%しかない。
つまり日本円は、1-50.14%= 49.9%も過小評価で下から2番目、53位ではないですか!!

これを上げるには、インフレか円がまた強くなるか、しかない。けれど円高は当分考えられない。するとインフレしかないではないですか。。。南無南無。

いいなと思ったら応援しよう!