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フリーランスに必要なのは“サブスキル”ではなく“マイクロスキル”

こんにちは、イデトモタカ(@idetomotaka)です。

あなたがフリーランスなら、なにかしら「メインスキル」があるはずです。では、メインスキルでの成果や稼ぎに、満足していますか?

答えが「ノー」のとき、少なくない人が「だったら」と「サブスキル」の習得を試みます。正社員でさえ給料だけじゃ満足できない社会になってきましたから、フリーランスこそ副業だ、と。

でも、結論から言えば「サブスキル」はおすすめしません。労多くして功少なしです。では、どうするか?

「マイクロスキル」です。

ただの言葉遊びではない理由を、これから解説していきます。

■5秒で読みたい人向け(まとめ)

・副業のためのサブスキルはおすすめしない
・フリーランスの副業はすり減るだけ
・マイクロスキルは自分のために使うスキル
・マイクロスキルは副業ではなく能力拡張が目的
・得意なフィールドでの影響力を拡大する
・「書く」「話す」「見せる」の何が得意か
・複数のスキルではなく複数のクライアント

■サブスキル否定派の理由

本業(メインスキル)の稼ぎじゃ足りないからと、副業(サブスキル)に手を出そうとするのは、はっきり言って「ジリ貧」です。やめときましょう。

その名のとおり「サブ」スキルなわけですから、それをメインスキルとする相手(競合)に比べれば、一流とは呼べません。また、大半の時間はメインスキルでの活動に割くなかで、案件も軽いものしか受けられません。

結果、期待できるのは時給程度の稼ぎ。長期的に見れば、個人のDX化が進行し、高速化・自動化・AI化されたプロフェッショナルの「おこぼれ」を拾う仕事にありつくだけです。

さらに言えば、サブスキルとはいえ、習得にはそれなりの時間(コスト)がかかるわけで、時代変化も激しいです。かといって、普遍的なスキルは範囲が膨大で、難易度も高くなります。

■マイクロスキルが輝く時代

だからこそ「マイクロスキル」です。マイクロスキルはサブスキルよりもさらに範囲が狭く、専門性が高いというより「限定性」が高いスキルです。

フリーランスで、仕事にデジタルデバイスを使用しない人はほとんどいないと思います。そして現在は、あらゆる活動が何かしらプラットフォームに依存します。

マイクロスキルとは、そういったプラットフォーム固有の、ごく限られた状況や活動で発揮される技術です。

具体例として、ぼくが直近で身につけた「マイクロスキル」は、Amazonの電子書籍(Kindle)の装丁(表紙)をつくるスキルです。

ここまで読んで、こんな疑問が湧いていることでしょう。

「でも、そんなスキルじゃ、仕事にならないじゃん?」

と。そのとおりです。そして、それが狙いです。

■生き残るフリーランスの前提条件

第一に、ナンバーワンであること

そうでなくても、それを目指すべきだと個人的には思っています。ナンバーワンといっても、切り口は無数にあります。「誰にとっての」によって、ぼくやあなたにも無限のチャンスがあります。

まず、これ(ナンバーワン)を諦めないことです。それさえも自信がないのなら、あまりフリーランスは向いていないと思います。

ナンバーワンになるためには、得意なフィールドを究めることです。独立したてのときほど、特化戦略は重要です。

そのとき力になるのが、マイクロスキルです。

■サブスキルとマイクロスキルの違い

サブスキルは、基本的にはメインスキルと違うジャンルで、それ自体が独立して価値のある技術です。それゆえに、副業として成り立つことが期待されます。

例えば、美容師だけど、Wordpressでサイトがつくれるだったり、ライターだけど、バナー制作なんかのデザインができるだったり。

けれど、先に書いたとおり、サブスキルは今後ますます競争にさらされることが容易に予想され、習得難易度とコストに比して、時給程度の収入増しか望めません。

マイクロスキルは、サブスキルとは根本的に異なります。なにが違うのかというと、それそのもので稼ぎません。

身につけたスキルは、「自分のためだけ」に使います。

■マイクロスキルを身につける目的

マイクロスキルは、自分の「メインスキルの能力(影響力)拡大」が最大の目的です。

中長期間かけて習得するサブスキルと違い、マイクロスキルは数日程度の超短期間で習得できるものがほとんどです。範囲が非常に狭く限られているからです。

それでいて、メインスキルの効果が倍加するものを選びます。

時間とコストはトレードオフ関係です。お金を払えば時間(技術)が買えますが、その事実は逆から見れば、フリーランスのとりわけ初期段階においては、費用が挑戦機会の損失を生み出していることが多々あります。

ゆえに、挑戦(影響力の拡大)に必要な技術のなかの、コアなものから順に、範囲を絞りマイクロスキルとして習得していくことをおすすめします。

繰り返しになりますが、あくまでもメインスキルの価値を掛け算で高めていくことに主眼を置きます。

■得意なフィールドに持ち込むために

「生き残るフリーランスの前提条件」で、ナンバーワンになるために、得意なフィールドを追求しようと述べました。

ここでの「得意なフィールド」とは、メインスキルの領域(コンテンツ)だけを指しているのではなく、プロモーション(発信媒体)も含みます。

要するに、「書く」のか「話す」のか「見せる」のか、です。

「書く」のが得意なら、noteやブログ、電子書籍といった選択肢がありますし、「話す」のが得意ならVoicyやポッドキャスト、「見せる」のに自信があるならYouTubeやInstagramなど。

もちろん、自分の見込み客がどこにいるのかが重要です。そのうえで、得意なフィールドに持ち込めないか考えましょう。

そして、自分の得意なフィールドで戦うために、必要なマイクロスキルを習得しましょう。その投資こそ、最も大きなリターンを生み出します。

■椅子の脚は多い方がいいの誤解

こういった話をすると、「マイクロスキルを身につけても、収入の柱は増えない。だからリスクヘッジのためにも、サブスキルを習得して、複数の仕事をするべきだ」と反論する人がいます。

なるほど。方針は正しいですが、発想が根本的に間違っています。

椅子の脚は多い方が倒れにくいように、収入源は複数あるほうが安心。その理屈には同意します。1社のクライアントから50万円もらっているより、5社から10万円ずつ得ているほうが、リスクに強いのは事実です。

だからといって、サブスキルで副業しようというのは、会社員の発想です。

フリーランスにとっての複数の収入源とは、複数のスキルで稼ぐことではなく、あくまでもクライアントの数。ナンバーワンのメインスキルを拡げることが、最も安全かつ理想です。

補足:メインスキルに匹敵するスキルを複数持ち、それにより複数のナンバーワンのビジネスを行えるなら、それに越したことはありません。けれど、現実的にフリーランス初期や、まだ軌道に乗っていない状況では、メインスキルを高めることに注力し、その効果を倍加するためにマイクロスキルを活用するのが勝ち筋だと思っています。

■まとめ

・副業のためのサブスキルはおすすめしない
・フリーランスの副業はすり減るだけ
・マイクロスキルは自分のために使うスキル
・マイクロスキルは副業ではなく能力拡張が目的
・得意なフィールドでの影響力を拡大する
・「書く」「話す」「見せる」の何が得意か
・複数のスキルではなく複数のクライアント

最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。また書きます。
スキ・コメント・フォローいただけると、とっても嬉しいです。

追記:「マイクロスキルで稼ごうとしない」ことと言いましたが、一つだけ例外があります。それは同業に対して、マイクロスキルの習得や活用方法について説く場合です。

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