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【Podcast まとめ】第10回 これからの発車ベルはどうなる?スタッフからの質問に答えました | 発車ベルチャンネル

タイトル
第10回 これからの発車ベルはどうなる?スタッフからの質問に答えました


概要

いよいよSeason 1 最終回。 長年のバディやミュージシャン、当時を知らないメンバー等、スタッフが集い素朴な質問を投げかけます。

特に「今後の発車ベルはどうなっていくか?」への直球回答は必見です。

Season 2 を匂わせる発言も…?



はじめに

元祖発車ベルチャンネル。このチャンネルでは、井出 音 研究所所長、私、井出 祐昭が、元祖発車ベルを開発したスタッフを代表して、当時のことをお話ししています。

プロジェクトを通して一番印象に残っていることは?

さて、今日は、いよいよシーズン1の最後、10回ですね。
えーとですね、今日は先週に続いて一色このみさんを招いて、ちょっといろいろ、今までなかった話をしてみたいと思います。

泣けてきた時

たぶん一人で喋っていると全部言い切れていないので、あれですけど。じゃあね、まず僕の方からね、ちょっと一つ言うんですけども、
この仕事を通じてね、何か一個だけ印象に残っていることをあげなさいと
言ったらどう答えるかということを、まあ自分で質問して自分で答えているという(笑)この後一色さんにも聞きますけども。

一番思い出に残っているのは、やっぱり二つ出てきちゃうんだけど、本当に今から使うっていう時ね、音が鳴ったその瞬間、もう大騒ぎになったり、こんなもんで寝ちゃうじゃないかみたいな話とかいっぱい、もうそっこら中から出てきて、それは新宿の駅長さんがですね、プロがやったんだから、みんなでやってきたんだから信用して、やってみようよとかって言ってね、それでスカッと行った。超快感、快感でもう泣けてきましたけどね。
もう一つね、泣けてきた話があって、その先週出たですね、吉原部長っていう全体の大まとめの人とすごく仲良くて、それで結構仕事が発生するまでっていうか、それがね1年ぐらいあったんですよ。
だからもうまだかまだかみたいなことを会社から言われたりしてね、そういうこともあって、よくね、家が三鷹にあったので、三鷹の小料理屋的なところにね、飲みに行っていたんだけども、その使われた当日も、まず聞いて、それからその料理屋に行ってね、そしたらNHKのニュースなんかでもガンガンやっててね、
で、やってきたんだよねとか言って、その部長と一緒に酒飲んだ、たぶん原田さんって人もいたと思うんですけども、その3人でね、酒飲んで結構ね、言葉が出なかったというようなことをすごく覚えてます。

影響力の大きさたるや

一色さんさんどう?

一色:私は2つあるんですけれども、1つは製作者サイドから言うと、まず鏡のような音を作りたいっていう、聞いた人が自分の心が反映されるような音を作る。
この難しいテーマに取り組んだのが、ものすごく自分にとっても勉強になったし、あと1つ、大きな音でびっくりさせるのではなく、美しい音でハッとさせるっていう、このコンセプトで作っていったのがすごく楽しかったというか。
それともう1つは、いまだに続いてるんですけれども、この発車音が1989年に導入されてから、毎日のように取材抗戦で、本当に毎日毎日何社からも取材の依頼が来て、導入されてから30年も経ってから、新聞の第一面で特集されるという、元旦の新聞の第一面で特集されたじゃない。

この影響力の大きさたるや、すさまじいものがあるなぁと思って、本当そこは社会的に影響力のある仕事をさせていただけたということに対して、本当に私は井出さんに感謝しかないです。本当に感謝しています。

取材のオンパレード

井出:なんかね、本当に大変な仕事でね、あれは実際に何回も聞きに行ったんだけど、恥ずかしいっていう、まともに聞いてられない時が結構何年あって。

でもね、元旦に読売新聞の取材があって、だからその時代のアイコンみたいな感じになってたんだけど、そこに現れた人が山梨市から来てくれた方で、JRの中でアナウンスコンテストっていうのをやっていて、ずっとそれが残ってて、本当はね、アナウンスをきれいにしたいどうかっていうのをずっと思っててね。
で、一回テストの時にその人に喋ってもらったら、もう駅のね、空気がフワーっと透明になったみたいなのがあって、ものすごいパワーだったんだけども、やっぱり喋りのパワーってすごいなと思ったんですよ。

その人とね、何年ぶりかわかんないけど、すごく久しぶりに会えて、感激してました。ということがありましたね。

それからね、取材といえば、これは実は日本だけじゃなくて、今もこの駅の庁番みたいなやつをね、Apple Musicの空間オーディオっていうやつで流してるんだけども、それってね、海外で結構聞かれてるんですよ。っていうような話があったりとか。
もうちょっと前に遡ると、あのイギリス人の人がね取材に来てくれて。Japan Times っていう新聞だったと思うんだけども、このイギリス人がね、もう最高の記事書いてくれて、もうジャスト、今回喋ってるようなことをジャストに上手く書いてくれてね。
これも、あの、もうずいぶん経ってからなんだけど、すごいなと思いましたね。
僕らが作らせてもらったんだけど、それがまあ、いろんな尾ひれ背びれっていうと悪い例なんだけど、いろんな服着たりとか、いろんな風に変身していったりしてね、こういう世界に広まってるっていうのはね、なかなかの感激ですね。
そもそもね、こんな昔のことなんか覚えてるはずがないのに、ずっとレギュラーで取材があったりね、マスコミ対応みたいな、だからお預けが忘れないんですよね。

だから今回それを、このお宝を、自分たちのものだけじゃなくて、ついに公開してしまおうっていうのがね、この趣旨でしたね。

一番好きな発車ベルは何ですか?


はい、次はですね、井出 研究所のメインスタッフの浦上さんに来てもらいました。

井出:こんにちは。
浦上:こんにちは。毎日お世話になってます。
井出:彼女はそのJRの仕事とはラップ、当然してないんだけども、その後もずっと取材とかね、いろんなものに関わっているので、ちょっと素朴な質問をしてもらおうかと思います。

浦上:そうですね、私実は元祖発車ベルがスタートした1989年は、まだ生まれてなくて。その翌年に生まれて、同じような感じで、発車ベルが35年の時を経てこういうふうに日本の文化として育ってきたように、私も同じ時間で育ってきたという感じで、そういう世代代表という感じなんですけど、やっぱもう今いろいろなパターンの発車ベルが街中にたくさんあふれている中で、改めて元祖発車ベルの話を聞いたりすると、こうもいろんな開発の難しさであったりだとか、音の面白さというのが詰まっているのかっていうのが、すごく自分はその時をあんまり知らないけれど、すごく歴史を肌で感じるというか胸に来るものがあって。
本当に素朴な質問なんですけど、そんな中で今この時を経て、井出さんが一番好きな発車ベルはどれかなっていうのをお聞きできれば。

井出:分かりました。
意外とね、渋谷のミュートピアノのやつが好きなんですよね。
あれ結構ね、駅長さんがまた渋谷の駅長さんすごいユニークな人で、
鈴の音出したらどう?みたいな。
結構スタジオまで来てもらってね、本当に一緒に作った感じがあるんだけど、軽い感じというか、ジャンプするみたいなね、小踊りみたいなね、あのピアノの音ってなかなか音楽的にも面白いし、信号としても面白いなっていうので、あれが結構気に入ってます。その元はね、山手線ですけどね。

浦上:なるほど、ありがとうございます!
井出:ありがとうございました。
浦上:ありがとうございました。

未来の発車ベルってどうなりますか?

次はですね、私たちの井出 研究所の音楽のメインメンバーですね。
松岡さんに来てもらいました。

松岡:こんにちは、よろしくお願いします。
もう10回、数を重ねてすごい貴重な制作の話がたくさん伺えたので、すごく面白い、改めて面白かったなと思ってるんですけれども、この先、この後というんですか、未来の発車音、発車ベルって、どのようになっていくと思われますか?
そうね、これがまた、例えばリニアとかね、ああいう未来の鉄道がいろいろあるでしょ。もう空飛んじゃうかもわからないし。
でもどっちにしてもね、今から出ますっていうのは絶対必要なんですよ。
でね、どういう音になるかっていうこともそうなんだけど、
どこから出すかっていうことが意外と大事だよね。
前にね、目の不自由な方がいて、どう思うっていう話をしたときにね、
自分たちとしてはもうこの音が頼りでね、死活問題だからね。
それでいつも考えなくちゃいけないっていうのがあって、
一番いいのはね、やっぱりドアの近くから出る。
だから電車から出るってこと。
それが一番いいんじゃないかって話があってね。ね、僕も電車から出るのいいなと思って、今ちょっと駅音みたいになっちゃってるんだけど、
ああいうことじゃなくてね、それも含めて電車から出るの結構かっこいいなと思って。

松岡:ああ、面白いですね。意外と今ってないですよね。今あんまり見たことない。

井出:それで音はね、どういう音になるかっていうことなんですけど、今回の中で一番最初やったでしょ?一番最初にどういうのを作ったかみたいな。意外とね、あれに近いものになるかもわからない。

松岡:ああ、スタンダードなというかベーシックなというか。

井出:ああいう形なんだけど、ちょっと音色にめちゃくちゃ凝ってるみたいなね。
前にね、同じようなことをやる時に、絹ずれの音も入れてほしいみたいなことがあったりしたんだけども、そういうね、ちょっと伝統的な音も加えて新しい音色を作って、だけど音のシーケンスっていうか流れは、言ってみれば当たり前のものができた。そういう音色アプローチじゃないかなと思ってます。

松岡:なるほど、今のメロディーがとかそういうのじゃなくて、音色でいくっていう感じ。ありがとうございます!

井出:音楽で今だんだんタンタンタンタンっていっても、だんだん変化していってもいいかもわからないですね。
そういうね、ちょっと音楽のメロディーとかって派手な部分じゃなくて、デリケートだけどすごく響く部分っていうかね。ピアノでもそうだけど、タッチによって全然音色が変わるでしょ。ああいうようなことを演奏のようにやっていくんだけども実体は発車ベル、みたいなね。
もう言っちゃったんだけどね、多分そういう風になるといいなと思ってますね。

松岡:ありがとうございます!

Season 2も…?

井出:またあれですね、これやらなきゃしょうがないですね。
疲れたなと思ってたけど、これはまた、この前高校生からあって、新宿の発車ベルを復活させるのはどうしたらいいかっていう風に、真剣に悩んでる高校生がいてね。
偉いなと思ったんだけど、どうしたらあれが復活できるか教えてくださいみたいなね。そういうJRの人に聞くようなことを。でも真っ直ぐな質問だったからすごく感激しちゃってね。そんなようなことがありました。
次回はそんなような人とかですね、結構ややこしい質問だとかね、そういう鉄道系の人の質問だとか出演だとかね、そういうのをちょっとやってみようかなというのをシーズン2では考えてます。

ということで、とりあえず10回に渡りまして、お聞きいただきましてありがとうございました!
それではまた。


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