目が離せない存在【欅坂46】
今回は僕にとってかけがえのない存在である、
アイドルグループ「欅坂46」について書いていこうと思う。
ニュースや音楽番組、雑誌等で誰しも一度は耳にしたり目にしたことがあると思う。
これから書く内容で少しでも"欅坂46"と言うグループについて知ってもらいたい。
また、既に応援してるという方には共感してもらえたらなと言う思いで記していこうと思う。
では、以下の項目に分けて掘り下げていく。
※ここに描かれているのは欅坂46のいちファンとしての見解です。その点、ご了承の上お読みください。
欅坂46の"楽曲"
このグループの楽曲はきっと初めて聴いて「アイドルグループだ!」と思うような人はいないと感じる。
なぜなら、アイドルグループ楽曲特有の「明るさ」がそこまで感じられないからだ。
ここだけ聞くとただディスってるだけじゃないかと思われるかもしれないが、そうではない。
世間が抱いてるアイドルの楽曲のイメージと言うのはおそらく、可愛らしいメロディにのせて励ましの意味や楽しさを表現している歌詞が綴ってあるものだと思う。
その点に対し、欅坂の楽曲は誰もが直面したり抱える、人間関係や環境面での問題を情景にしており、その面で悩んでる人に対して寄り添ってくれる楽曲なのだ。
その点で多くの共感を得て爆発的な人気を誇れたのではないかと僕は考えている。
このグループにどんな曲があるのか、これまでリリースされた表題曲を例にとって紹介していく。
まずはデビューシングル
「サイレントマジョリティー」だ。
この曲には現代の若者が抱くであろう大人への反抗心、誰にも縛られず自分のやりたいことを信じて進め。
と言ったメッセージが込められている。
なんとMVのYoutube再生回数は一億再生を超えている。
続いて2ndシングル
「世界には愛しかない」
自らが抱いた感情に対して抗うこと無く、素直に従ってもいいんだ。
その感情がこの曲では「愛」で表現されている。
純粋な「愛」という気持ちは大人になってしまうと忘れてしまうかもしれない。
青年時代に初めて芽生えた感情、 その無邪気さの大切さを教えてくれる清々しい楽曲だ。
3rdシングル
「二人セゾン」
この曲はファンの中でも人気のある曲だ。
とにかくメロディが素敵。きっと晴天の空の下で聴いたらとてつもない幸福感に包まれるであろう。
人と人との出会いの大切さ、別れの儚さ、切なさを謳っている楽曲だ。
出会いから別れを日本の四季の情景に載せている歌詞がイメージしやすく心に染みる。
「生きるとは変わること」
この歌詞がこの曲の伝えたい事の本質なのではないか。
4thシングル
「不協和音」
この曲が欅坂46の中枢にある
「自分の意思を貫き通す」
という、ひとつのメッセージを全面的に押し出している楽曲なのではないかと僕は考える。
ライブでは表現するためにとてつもないエネルギーを消耗してしまうためあまり披露されないが、もしその現場に対面してしまったらとても言葉にすることなんて出来ないであろう。
それくらい全ての面において「強い」楽曲なのだ。
5thシングル
「風に吹かれても」
この曲はこれまでの表題曲とはまた違う雰囲気となっている。
これまでは葛藤や意志の尊重を中心的に謳ってきたが、今回はどちらかと言うと気難しく考えず楽観的な方向性になっている。
風に吹かれても何も始まらない
ただどこか運ばれるだけ
こんな関係も
時にはいいんじゃない?
愛だって 移りゆくものでしょ?
アレコレと考えても
なるようにしかならないし
曲中にも掛け声や合いの手が含まれておりライブではとても盛り上がる曲でもある。
「人生そんなに難しく考えなくてもいい。なるようになるさ。」
いい意味で欅坂46らしくない良さがこの楽曲に詰まっていると思う。
6thシングル
「ガラスを割れ!」
欅坂史上、最もロックな楽曲。
今まで曲中には「僕」「君」などが登場していたがこの曲における一人称は「お前」なのだ。
目の前のガラスを割れ!
握りしめた拳で Oh!Oh!
やりたいこと やってみせろよ
おまえはもっと自由でいい 騒げ!
この曲の主人公はきっと、
何かによって縛られている人たちを解放してあげたい
そんな一心で「目の前のガラスを割れ!」と叫んでいる。
これから何か新しいことを始めたり、〇〇があるから出来ないや、、、
なんて考えてる人たちを後押ししてくれる楽曲なのではないだろうか。
7thシングル
「アンビバレント」
皆さんは日々を過ごしていく中で人間関係に疲れてしまい
「一人になりたい」
と思ったことはありますか?
けど実際、一人になってみても心のどこかで寂しさを感じて辛くなりますよね。
他にも、何か行動したいけどその裏には反対の意味が隠れていてそれがネガティブになってしまい行動に移せない。
そんな物事のもどかしさを描いているのがこの「アンビバレント」という楽曲だ。
音楽番組では1番多く披露されている曲なのではないだろうか。一度は耳にしたこともある人も少なくはないのかもしれない。
そして現状(2020/2/17.現在)の最新シングル曲
「黒い羊」
黒い羊"Black Sheep"
英語で「除け者」を意味する。
この曲の主人公はその黒い羊「除け者」であり数々の嘆きと苦しみが歌詞に表現されている。
黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ
そうすれば 止まってた針はまた動き出すんだろう?
全員が納得するそんな答えなんかあるものか!
反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ
みんなから説得される方が居心地悪くなる
目配せしてる仲間には僕は厄介者でしかない
わかってるよ
曲中前半、半ばでは苦しみに耐えた挙句、どこか諦めを感じさせてくるような歌詞になっている。
ところが、ラストのサビでは
白い羊なんて僕は絶対になりたくないんだ
そうなった瞬間に僕は僕じゃなくなってしまうよ
まわりと違うそのことで誰かに迷惑かけたか?
自らの真実を捨て白い羊のふりをする者よ
黒い羊を見つけ 指を差して笑うのか?
それなら僕はいつだって
それでも僕はいつだって
ここで悪目立ちしてよう
のように黒い羊とは反対の存在「白い羊」に対しての反抗心が描かれている。
自分の個性を無理やり潰してまで「白い羊」になって周りと馴染むくらいなら、自分の譲れない部分を大切に守って生きていきたいと言う「黒い羊」の決意さえも感じる歌詞だ。
この曲を初めて聞いた時、共感出来る人はそこまで多くないのではないか?と正直思った。
なぜなら、この曲の主人公「黒い羊」のように、ここまで孤独になる人生を歩んできた人はそうそういないんじゃないかと思ったからだ。
だが、視点を変えれば主人公は「白い羊」としてこの曲を聴くこともできる。
「黒い羊」はどうしても「自分らしさ」を妥協することのできなかった人間。
対して「白い羊」は「自分らしさ」を妥協してきたもしくは、妥協する必要も無い人生を歩んできた人間だったのかもしれない。
そう考えると"黒い羊"と"白い羊"にはそこまで深い境界線なんてないのかもしれないと思えてくる。
この曲が伝えたいのはおそらく、
「自分らしさを捨てずに生きてほしい」
という事なのではないだろうか。
欅坂46の"パフォーマンス"
曲のメッセージ性をより伝えるにはパフォーマンスも重要だ。
それを直接感じることができるのはやはり"ライブ"だ。
欅坂のライブはそれぞれの公演に一つのコンセプトが設けられていることが多い。
ステージ演出、セットリスト、ダンス、これら全てに意味があり、まるで一つの物語を見ているかのようなライブ。
自分自身、他のアイドルグループのライブがどんなものなのかそこまで詳しい訳ではなく、一概には言えないが欅坂46のライブはまるでアイドルグループとは思えない、むしろ超越してるものだと思っている。
ライブ中、髪を振り乱して踊り、間髪入れることも無く次の曲、次の曲へと進んでいく。
面白いことにアイドルなのにパフォーマンス中はほとんど顔も照らされない。
それはもちろん欅坂の楽曲の世界観を表現するためでありマイナスな要素ではない。
楽曲それぞれのダンスも魅力的だ。
全ての振り付けを上野隆博(TAKAHIRO)氏が指導している時点でもう凄い。世界的に有名なダンサーさんである。
さきほど紹介した通り、欅坂の楽曲にはそれぞれ世界観がある。
パフォーマンスする側も完全に表現するにはその世界観に入り込む必要があるのだ。
「ここの歌詞を表現しようとしたらこういう動きになりました!」
「この曲の主人公の気持ちになったらこういう表情になりました!」
なんて思う場面が欅坂のパフォーマンスにおいて数多く存在する。もうこれ以上、これ以外ないだろうって思わされるくらい。
公演が変わり、同じ曲をセットリストに組み込むこともあるが面白いことに全く魅せ方を変えてくるのだ。
ステージの使い方やセット、衣装、曲と曲の繋ぎ方によってだ。
そんなパフォーマンスにいつも心を震わせられている。
「欅坂のライブは何度行っても飽きない」
これは確実に言えることだ。
ライブならアーティストが曲を披露した後、
「うぉぉおおおおお!!!!」
「フォオオーーー!!!」
なんて歓声が上がるのがほとんどだと思うが、
欅坂のライブでは自然と拍手が起こったりすることがある。
個人的にあの場が空気感がとても好きだ。
冒頭に"アイドルグループ"と掲げ紹介したが、1度ライブを見てしまえばその概念は軽々と覆される事だろう。もはやジャンル分けなんてできない。
強いて言葉にするのであれば、
「欅坂46」という新しいジャンル
なのかもしれない。
変化し続けるグループ
ここまで二つの項目で分けて紹介してきたが、少しでも欅坂の良さが伝わっただろうか?
アイドルグループの新しい概念を開拓し破竹の勢いで人気を伸ばしてきたグループ。
ここまでグループを導いてくれたのはもちろんメンバー全員の力、ファンの声援と言えるのは間違いないが
欅坂46を知ってる人なら誰しもが注目する人物
「平手友梨奈」の存在でもある。
これまでの全ての表題曲のセンターを務め圧倒的な表現力を持ち合わせており、良くも悪くも「グループの顔」とも言える存在だ。
だがしかし、先日突然の脱退発表。
これはファンが一番恐れていた事態だ。
これまで何度か平手本人がライブ、音楽番組等を欠場し残りのメンバーでパフォーマンスをするケースもあった。
他のメンバーでセンターポジションの代役を務め、いくつかの困難を乗り越えてきたことも事実だ。
「脱退」という現実を目の当たりにし、
「もう二度と彼女のいる欅坂46のパフォーマンスが観れない」
と思うと悲しくてしょうがない。
二期生の加入、選抜制度の導入、東京ドームでのライブ成功…等々
グループにとって大きな節目がある度に雑誌やネット記事で
"欅坂第二章の幕開け"
というような見出しで描かれていたが、"絶対的エース"平手友梨奈が脱退してしまったこれからが本当の"第二章の幕開け"なのではないだろうか。
私は欅坂が届ける世界観のコンセプトが変わらない限り、このグループを応援していきたいと思う。
これまで何度彼女達のパフォーマンスに心を震わされたことか……
いつ何が起こるか分からない、少し目を離したら消えてしまいそうなくらい儚い
そんないい意味で危なっかしいグループだ。
欅坂46を応援していく上で
「目撃し続けること」
は欠かせないのだ。
[ここまでお読み頂きありがとうございます。少しでもこの記事を通して欅坂46の魅力が伝わったのであれば是非、スキよろしくお願いします!]
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