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英語の音声変化を徹底解説!「ネイティブ英語」を聞き取る秘訣を大公開

海外・外資系への転職専門の英会話コーチ
小林優也です。


「知っている英語のはずなのに、
ネイティブが話すと全然違う音に聞こえる……」


「海外ドラマを何度見ても
字幕と聞こえる音が一致しない……」


英語を学んでいてそんな風に
感じたことはありませんか?


実はネイティブの英語にはリンキング(音の連結)や
リダクション(音の脱落・短縮)
同化など、
学校では教わらない音の変化がたくさんあります。


今回は海外・外資系への
転職専門の英会話コーチとして
フィリピン人講師たちと英会話スクールを
経営しながら多くの英語学習を
サポートしてきた経験から
英語の音声変化をわかりやすく
解説したいと思います。



英語の音声変化が理解できると
リスニング力が飛躍的にアップし、
自分で発音するときもより
自然な英語で話せるようになります。


ぜひ最後まで読んで音声変化を理解し、
ネイティブ英語を攻略しちゃいましょう。



1. そもそも英語の音声変化って何?

そもそも"音声変化"という言葉を
初めて聞いたという方もいると思います。


まずは英語の音声変化が
どういったものなのかを理解しましょう。

1. 英語は単語と単語が“くっつく”言語

英語は単語同士が連続して発音されるため、
強弱や繋がりなどの影響で一気に音が変化します。


日本語は母音と子音がセットで
一音ずつはっきり発音しますが、
英語は子音単体で発音される言語です。


そういった発音の違いから英語は
前の音とくっついて発音されたり、
前の音の影響を受けて変化します。

2. 音声変化を理解するメリット

音声変化を理解することでネイティブの
早い会話が聞き取りやすくなります。


また、自分が話すときもナチュラルで
スムーズに発音できるようになるので、
相手に自然と伝わるようになります。


2. 代表的な音声変化の種類

音声変化は国や地域によって
いろんなパターンがあるのですが、
ここではネイティブの英語を
聞き取れるようになるために
絶対に押さえておきたい
音声変化を中心にお伝えします。

1. リンキング(Linking)

前の単語の最後の音と次の単語の頭の音が繋がって
一続きに聞こえる現象をリンキングといいます。

リンキングの例:
“What are you doing?”→「Whaddaya doin?” (ワダヤ ドゥイン」
“I love it” → 「I lu-vit(アイ ラヴィット)」
“an apple”→「anapple」(アナポゥ)
“Take off your coat.”→「Takoff your coat(テイ コフ ヨァr コウト)」

前の単語の子音と後ろの単語の母音が繋がることで
音と音がスムーズに流れる現象です。

2. リダクション(Reduction )

リダクションは音が省略されたり、
聞こえないくらいに弱化されたりする
音声変化のことです。


文章を見たら聞こえるはずの音が
省略されて聞こえないため、
このルールを知らないと
混乱して英語をうまくキャッチできません。


ネイティブは無意識に普段の
会話で当然のように使っています。

リダクションの例:
Good night(グッド ナイト)→Goonigh(グッナイ)
going to(ゴーイングトゥ) → gonna(ガナ)
want to (ウォントトゥ)→ wanna(ワナ)
I like her.(アイライクハー)→I like’er(アイライカー)
You and I(ユーアンドアイ)→Yowanai(ユワナイ)
Don't worry.(ドントウォーリー)→Don'worry(ドンウォーリー)
Give me a break.(ギブミーアブレイク)→Gimme a break.(ギミアブレイク)

リダクションにはいろんなパターンがあります。

◎語尾が破裂音の省略パターン
単語の終わりが(P, K, T, B, G, D)の場合、
音が脱落して発音されなことがあります。

たとえば、
Dog→Do(g) (ドッ)
Good→goo(d) (グッ)
Let me→ Le(t) me(レッミー)

◎副詞の省略パターン
exactlyやrapidlyのように
副詞のlyの前に[t]や[d]がある場合は
発音が省略されます。

たとえば、
exactly(エグザクリー)
completely(コンプリーリー)
friendly(フレンリー)
definitely(ディフェネリー)
rapidly(ラピッリー)
honestly(オネスリー)

◎助動詞の省略パターン
助動詞の発音も短く
省略させることがあります。

たとえば、
can(カン/クン)
must(マス)
must have(マスタブ)
have to(ハフタ)

◎接続詞の省略パターン
語尾が破裂音の省略パターンと
ルールは同じですが、
接続詞のand や butもリダクションに
よって音が変化します。

and→an(d)(アン)
but→bu(t)(バッ)

◎関係代名詞の省略パターン
関係代名詞のwhatやthatも語尾が
[t]で終わるため発音が省略されます。

what→wha(t)(ワッ)
that→tha(t)(ザッ/ダッ)

3. 同化(Assimilation)

2つの単語が繋がって別の別の音に変化したり
融合することをいいます。

1.[s]+[y]
最後が[s]で終わる単語と最初が[y]の
単語が続く時に音が同化して
「シュー」「ジュー」という音に変化します。

例:
I miss you「アイミス ユー」→「アィミシュー」
is your「イズ ユア」→「イジュア」

2.[t]+[y]
最後が[t]で終わり単語と最初が[y]の
単語が続くときに音が同化して
「チュ」という音に変化します。

例:
want you「ウォント ユー」→「ウォンチュー」
get you「ゲット ユー」→「ゲッチュー」

3.[d]+[y]
最後が[d]で終わり単語と最初が[y]の
単語が続くときに音が同化して
「ヂュ」という音に変化します。

例:
Could you「クッド ユー」→「クッヂュー」
need you「ニード ユー」→「ニーヂュー」

4. フラッピング(Flap / T音の変化)

フラッピングは[t] が母音と母音に
挟まれている時やアクセントがTの
前にあるときに[D] または [L] のように
軽く弾く音に変化する音声変化のことをいいます。

例:
water → 「wader(ワダー)」
better → 「bedder(ベダー)」
Let it go.→「Leligo(レリゴー)」
a lot of→「a lolof(アロロブ)」


3. 音声変化の学習法

ここまで音声変化のパターンについて
お伝えしてきましたが、
どれだけ知識があっても実際には
意識しなくても自然に理解して
使いこなせないと意味がありません。


ここからは音声変化をマスターするための
効果的な学習方法について解説します。

1.シャドーイング

シャドーイングは音声を聞きながら
聞こえた音の後を追いながら発音する学習法です。

好きな英語音源を聴きながら
1~2秒遅れで復唱してきます。


音声を何度も繰り返すので
自分が理解できていない音の繋がりや
省略などの音声変化を自然と
身につけることができます。


シャドーイングをしていて
ちゃんと発音できていないなと感じる部分は
音声変化が起こっている可能性が高いので
スクリプトと音源を比べながらキャッチ
できていない部分を明確にしましょう。


音源のスピードをゆっくりにしながら
行うとやりやすいです。

リンキングやリダクションを身体で覚えると、
英語の“流れ”を再現しやすなります。

2.ディクテーション

ディクテーションも音声変化を
身につけるためにとても効果的です。


やり方は音声を流しながら聞き取った
英語を書き出していくだけです。


なんど聞いても聞き取れなかった部分は
音声変化が起きている可能性が高いので、
スクリプトを確認しながら
どんな変化が起きているのかを
明確にしましょう。


「あ、ここで [t] が落ちてる」と気づけると、
次回から耳が反応しやすくなる

3.音読

音源がある文章を使ってリンキングや
リダクションを意識しながら、
途切れることなく繋げるように
音読していきます。


知らない単語や難しい単語があると
スムーズに読めないので、
自分にとって簡単すぎるくらいの
文章で練習するのがおすすめです。


実際に自分が発音できるようになると
ネイティブの英語を聞いたときにも
音声変化をスムーズに理解できるようになります。


4. まとめ

英語の音声変化を理解すると、
ネイティブの英語が全然違うように
聞こえる原因が見えてきます。


音声変化をマスターすることができれば、
早いと感じるネイティブの自然な英語も
自然と聞き取れるようになっていきます。


ぜひこの記事を参考に日々の英語学習に
音声変化という概念を取り入れてみてください。


もし、英語を伸ばす上でのお悩みがあれば
いつでも気軽にご相談ください。


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