猫の肥満細胞腫を徹底解説します
OP
みなさん。こんにちは。
今回は猫の「肥満細胞腫」について、解説していきたいと思います。
「猫 肥満細胞腫」と聞くと、太っている猫を思い浮かべる人がほとんどだと思います。
例えば、
ですが、肥満細胞腫は、この↑肥満とは違います。
危険?なことをいうと、肥満細胞腫は、がんです。
この記事を見れば、肥満細胞腫のことがよく分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。
参考サイト
なぜ”肥満”と言うのか
ではまず、なぜ”肥満”と言うのかについて解説します。
肥満細胞腫は、免疫細胞が腫瘍化したものです。
なので、”肥満”というのです(よくわからない説明)。
原因
肥満細胞腫の原因は、まだよくわかっていません。
ある研究で、猫のいる部屋でタバコを吸うと、扁平上皮がんやリンパ腫のリスクが上がる、というものがありますが、これが肥満細胞腫の原因かどうかは不明です。
分類
肥満細胞腫の分類は3つです。
皮膚
内臓
消化器
皮膚
1つ目は皮膚です。
これはボディチェックで見つかることが多く、イボやしこりができます。
良性腫瘍であろうと悪性腫瘍であろうと、手術で切除するのが一般的です。
ただし、全身麻酔は他に病気があると難しくなります。
やはり、予防できるものはしっかりと予防したいですね。
脾臓(内臓)
2つ目は脾臓(内臓)です。
この場合は、当然ですが、ボディチェックでは見つかりません。
しこりができることは希で、脾臓自体が腫れることが多いようです。
症状としては、食欲不振・嘔吐等がありますが、症状が出なかったり、すぐに止まることも多いので、やっかいですよね。
消化器
最後は消化器です。
小腸で多いようで、食欲不振・嘔吐・腹水などの症状が出ます。
亡くなったあとに、偶然見つかることもあるようです。
症状
ではここからは、大事な症状を解説します。
皮膚型・脾臓型・消化器型を混ぜたランキングであることはご承知おきください。
第8位~第5位
肥満細胞腫のサイン、第8位は「元気消滅」です。
元気が消滅する病気は肥満細胞腫だけではないですが、あとで出てくる”虚脱”は、元気がない意味でも使われます。
肥満細胞腫のサイン、第7位は「嘔吐」です。
これも肥満細胞腫だけではないですが、消化器型や脾臓型の症状に嘔吐があります。
肥満細胞腫ではないかもしれませんが、吐いた物に異物が混じっていたり、いつもと匂いが変・色が変な場合も異常事態です。
肥満細胞腫のサイン、第6位は「食欲不振」です。
食欲不振の病気はいくつもありますよね。
例えば、慢性腎臓病・急性腎障害等です。
しかも、猫は数日食べないと”肝リピドーシス”という肝臓の病気になってしまい、死亡率はなんと90%だそうです。
なので、食欲がゼロになったら、早めに動物病院に行くことをおすすめします。
肥満細胞腫のサイン、第5位は「下痢」です。
下痢といえば、寒くてするイメージがあるかもしれませんが、肥満細胞腫のサインかもしれません。
もちろん、寒さやストレスが原因の場合もあり得ます。
第4位~第1位
肥満細胞腫のサイン、第4位は「腹水」です。
太ったように見える場合は腹水の可能性があります。
FIPという重い病気でも、腹水が見られることがあります。
気になったら動物病院に行きましょう。
肥満細胞腫のサイン、第3位は「脱毛」です。
脱毛は読んで字のごとくです。
これは皮膚型で多く見られますね。
気になったら動物病院へGOしましょう。
あとの2つは確定するつもりではないですが、肥満細胞腫の可能性があるサインです。
肥満細胞腫のサイン、第2位は「イボ・しこり等ができた」です。
皮膚型の代表例ですね。
気になったら動物病院へGOしましょう。
肥満細胞腫のサイン、第1位は「虚脱」です。
虚脱とは、悪い言い方でいうと、心臓が死にかけの状態です。
脾臓や消化器型で現れる症状です。
何かがおかしいに気づいたら動物病院へGOしましょう。
予防法
ここまでいろいろ書いてきましたが、残念ながら、予防法はありません。
なので、何かがおかしいにどれだけ早く気づけるかが、予防法です。
できることは、ボディチェックを週1の頻度でやる、半年に一回(あくまで理想)の健康診断が大事です。
あとは、猫のいる部屋でタバコを吸わないことも、ひとつの予防法かと。
ED
以上、肥満細胞腫について長々と解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この情報がお役に立てたら嬉しいです。
それではまとめです。
まとめ
〈基本情報〉
肥満細胞腫はがん
皮膚型・脾臓型・消化器型がある
〈サイン〉
第8位 元気消滅
第7位 嘔吐
第6位 食欲不振
第5位 下痢
第4位 腹水
第3位 脱毛
第2位 イボ・しこり等ができた
第1位 虚脱
〈予防法〉
何かがおかしいにどれだけ早く気づけるか
猫のいる部屋でタバコを吸わない
それではまた次の記事をお楽しみに。
※見出し画像は、https://www.anicom-sompo.coから引用した写真に、文字をつけさせていただきました。