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猫の肥満細胞腫を徹底解説します

OP

みなさん。こんにちは。
今回は猫の「肥満細胞腫」について、解説していきたいと思います。
「猫 肥満細胞腫」と聞くと、太っている猫を思い浮かべる人がほとんどだと思います。
例えば、

引用:https://petlife.asia/column/article308/

ですが、肥満細胞腫は、この↑肥満とは違います。
危険?なことをいうと、肥満細胞腫は、がんです。
この記事を見れば、肥満細胞腫のことがよく分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。

参考サイト


なぜ”肥満”と言うのか

ではまず、なぜ”肥満”と言うのかについて解説します。
肥満細胞腫は、免疫細胞が腫瘍化したものです。
なので、”肥満”というのです(よくわからない説明)。

原因

肥満細胞腫の原因は、まだよくわかっていません。
ある研究で、猫のいる部屋でタバコを吸うと、扁平上皮がんやリンパ腫のリスクが上がる、というものがありますが、これが肥満細胞腫の原因かどうかは不明です。

分類

肥満細胞腫の分類は3つです。

  • 皮膚

  • 内臓

  • 消化器

皮膚

1つ目は皮膚です。
これはボディチェックで見つかることが多く、イボやしこりができます。
良性腫瘍であろうと悪性腫瘍であろうと、手術で切除するのが一般的です。
ただし、全身麻酔は他に病気があると難しくなります。
やはり、予防できるものはしっかりと予防したいですね。

脾臓(内臓)

2つ目は脾臓(内臓)です。
この場合は、当然ですが、ボディチェックでは見つかりません。
しこりができることは希で、脾臓自体が腫れることが多いようです。
症状としては、食欲不振・嘔吐等がありますが、症状が出なかったり、すぐに止まることも多いので、やっかいですよね。

消化器

最後は消化器です。
小腸で多いようで、食欲不振・嘔吐・腹水などの症状が出ます。
亡くなったあとに、偶然見つかることもあるようです。

症状

ではここからは、大事な症状を解説します。
皮膚型・脾臓型・消化器型を混ぜたランキングであることはご承知おきください。

第8位~第5位

肥満細胞腫のサイン、第8位は「元気消滅」です。
元気が消滅する病気は肥満細胞腫だけではないですが、あとで出てくる”虚脱きょだつ”は、元気がない意味でも使われます。

肥満細胞腫のサイン、第7位は「嘔吐」です。
これも肥満細胞腫だけではないですが、消化器型や脾臓型の症状に嘔吐があります。
肥満細胞腫ではないかもしれませんが、吐いた物に異物が混じっていたり、いつもと匂いが変・色が変な場合も異常事態です。

肥満細胞腫のサイン、第6位は「食欲不振」です。
食欲不振の病気はいくつもありますよね。
例えば、慢性腎臓病・急性腎障害等です。
しかも、猫は数日食べないと”かんリピドーシス”という肝臓の病気になってしまい、死亡率はなんと90%だそうです。
なので、食欲がゼロになったら、早めに動物病院に行くことをおすすめします。

肥満細胞腫のサイン、第5位は「下痢」です。
下痢といえば、寒くてするイメージがあるかもしれませんが、肥満細胞腫のサインかもしれません。
もちろん、寒さやストレスが原因の場合もあり得ます。

第4位~第1位

肥満細胞腫のサイン、第4位は「腹水」です。
太ったように見える場合は腹水の可能性があります。
FIPという重い病気でも、腹水が見られることがあります。
気になったら動物病院に行きましょう。

肥満細胞腫のサイン、第3位は「脱毛」です。
脱毛は読んで字のごとくです。
これは皮膚型で多く見られますね。
気になったら動物病院へGOしましょう。

あとの2つは確定するつもりではないですが、肥満細胞腫の可能性があるサインです。

肥満細胞腫のサイン、第2位は「イボ・しこり等ができた」です。
皮膚型の代表例ですね。
気になったら動物病院へGOしましょう。

肥満細胞腫のサイン、第1位は「虚脱きょだつ」です。
虚脱きょだつとは、悪い言い方でいうと、心臓が死にかけの状態です。
脾臓や消化器型で現れる症状です。
何かがおかしいに気づいたら動物病院へGOしましょう。

予防法

ここまでいろいろ書いてきましたが、残念ながら、予防法はありません。
なので、何かがおかしいにどれだけ早く気づけるかが、予防法です。
できることは、ボディチェックを週1の頻度でやる、半年に一回(あくまで理想)の健康診断が大事です。
あとは、猫のいる部屋でタバコを吸わないことも、ひとつの予防法かと。

ED

以上、肥満細胞腫について長々と解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この情報がお役に立てたら嬉しいです。
それではまとめです。

まとめ

〈基本情報〉

  • 肥満細胞腫はがん

  • 皮膚型・脾臓型・消化器型がある

〈サイン〉

第8位 元気消滅
第7位 嘔吐
第6位 食欲不振
第5位 下痢
第4位 腹水
第3位 脱毛
第2位 イボ・しこり等ができた
第1位 虚脱きょだつ

〈予防法〉

  • 何かがおかしいにどれだけ早く気づけるか

  • 猫のいる部屋でタバコを吸わない

それではまた次の記事をお楽しみに。

コメントもどうぞ。

※見出し画像は、https://www.anicom-sompo.coから引用した写真に、文字をつけさせていただきました。

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