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FP1級銀行員の社労士試験への挑戦


私は銀行員として、毎月50件超の法人を訪問して経営者と面談しています。

様々な経営者との面談を積み重ねる中で、企業が抱える多くの課題が浮き彫りになりました。

その中でも特に深刻で、多くの経営者が共通して抱えている問題は「人材」に関するものです。

人材不足・労働条件の見直し・従業員教育・賃金アップの必要性など、経営の根幹に関わる課題が常に付きまとっている印象を受けました。

こうした問題は、特に中小企業で顕著です。大企業であれば専門の人事部やコンサルティング部門があり、外部の専門家を雇うことも可能ですが、中小企業では人事業務を兼務する管理職や経営者自らが、その重責を担っています。

しかし、法改正やテクノロジーの進展に対応しながら、日々の業務をこなしていくのは容易ではありません。

社労士という選択肢


これらの経験から、私は「社労士」という資格に注目しました。

社労士は、企業の人事・労務管理に関する専門的なアドバイスや実務をサポートする立場にあり、特に中小企業にとっては非常に頼りになる存在です。

さらに、労働関連法規の知識や労務管理のスキルを活用して、企業が持つ人材面の課題を根本から解決できる可能性があることに気付きました。

私自身、提案型の営業活動を通じて、クライアントの課題解決を図ることを得意にしてきましたが、社労士資格を取得することで、より広範なサポートができると確信しています。

例えば、賃上に関する助成金の活用支援や雇用に関する助言、従業員満足度向上のための施策など、経営者が直面する労務の問題に対して、具体的かつ実践的なアドバイスを提供できるようになります。

特に注目すべきは、日本の人口減少に伴い、これからますます「人材の確保と定着」が経営上の最重要課題となっていくことです。

この問題に対処できる社労士の存在は、今後さらに重要度を増すことでしょう。

現在のように、ただ法的な手続きや書類の作成を行うだけの「作業屋」ではなく、経営者の右腕として戦略的な提案を行うコンサルタント型の社労士が求められているのです。

FP技能士としての経験を活かす

社労士としての役割を考えるとき、私が持つ1級FP技能士のスキルも大いに役立つと感じています。

金融プランナーとして、これまでクライアントの資産形成やリスクマネジメントをサポートしてきましたが、社労士の視点を加えることで、より包括的なコンサルティングが可能になります。

例えば、従業員の福利厚生や退職金制度の見直し、企業の年金制度の最適化など、FPとしての知識を活用しながら、企業全体の人材戦略を立て直すサポートができるでしょう。

さらに、企業の財務状況や経営戦略に合わせた人事施策を提案できるようになれば、金融と労務の双方から経営者に対して有益なアドバイスを提供できるようになります。

このように、FPと社労士の両方の資格を活かしたコンサルティングは、非常に大きな強みになると考えています。

これまでに培った知識と経験をベースに、新たな社労士としてのキャリアを築いていくことで、クライアントに対してより深い信頼関係を築くことができると期待しています。


社労士試験への取り組み

来年の8月に予定されている社労士試験に向け、すでに勉強を始めています。テキストはこちらを選びました。↓↓

とにかくわかりやすいため、初学の私に合った内容です。

試験の範囲は非常に広範であり、労働基準法や社会保険法、労働者災害補償保険法など、多岐にわたる知識が求められます。

少し学習して気がつきましたが、FPでも年金試算や社会保険についての内容を網羅するため、社労士試験との親和性が高いようです。

しかし、社労士試験はこれまでのFPの勉強とは違って法律に関する内容が段違いに深くなっており、計画的に学習を進めていくことが不可欠でしょう。

そして、これまで義務的に受講してきた数々の銀行業務検定が役立つ時がきました。

特に『年金アドバイザー3級』は親和性が高く、まずは上位級である『年金アドバイザー2級』を受験して、年金分野の総復習を図ろうと思います。

しかしながら、これまでのFP資格取得の経験から、テキストでの学習だけでなく、実務への応用が重要であることは十分に理解しています。

FP資格を取得した際も、業務と学習の両立を図りながら、実際のクライアント対応で得た経験を活かして試験に臨みました。

今回も同様に、日々の営業活動の中で得た知見を学習に結び付けながら、試験に備えていくつもりです。

社労士資格取得後の展望

社労士資格を取得した後は、金融機関の業務を続けながら、より専門性の高いコンサルティングを提供することを目指しています。

具体的には、企業の人事労務問題に対する解決策の提案だけでなく、金融的な視点からのアドバイスを融合させたサービスを提供していく考えです。

さらに、将来的には独立の可能性視野に入れています。

積極的に独立を目指すわけではありませんが、市場のニーズに合わせて柔軟に立場を変えていけるようにしておかなければいけません。
中小企業や個人事業主の支援を通じて、地域経済の活性化に貢献できるような活動を行っていきたいと考えています。

そのためには、日々の学習と実務経験の蓄積が重要であり、継続的に成長し続ける姿勢を持ち続けることが不可欠です。

社労士資格を取得することで、私のキャリアは大きく広がると確信しています。

企業の成長をサポートするという使命感を胸に、これからも挑戦を続けていきたいと思います。


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