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【保存版】銀行トップセールスの決算書の読み方/頭に入ってすらすら読める!(9189文字)

こんにちは!

今回は、『銀行トップセールスの決算書の読み方』についてお話しします。

皆さんは、決算書をどのように読んでいますか?

決算書には『売上高』『利益』『自己資本』など、重要な項目がたくさんあります。しかし、決算書読み方や順序を決めている方は少ないのではないでしょうか。

実際に、決算書の内容を瞬時に判断できる銀行員は意外と多くありません。

B/S(貸借対照表)やP/L(損益計算書)にサラッと目を通しますが、詳しい中身まではあまりわかっていない人も多いのが実情です。

しかし一方で、世間からの銀行マンのイメージは、元UFJの石丸伸二氏やドラマ『半沢直樹』の影響で高まっています。(多分!)

皆さんも「銀行マンなら決算書くらいは当然読める!」と思っていることでしょう。

そこで!今回は、銀行の現役トップセールスマンである私が、みなさんに、『最強の決算書の読み方』を解説いたします。

この記事は本屋にあるビジネス書では得られないような、より実践的な内容で、『スピーディーに決算書を読めるようになりたい方』『銀行のトップセールスマンが決算書のどこを見ているか知りたい方』におすすめの内容となっています。

この記事を読めば決算書を前にしたときの皆さんの自信が大きく変わるはずです。

それではさっそく見てみましょう!


はじめに:決算書を読む手順

まず、最初に申し上げますが、
決算書の読み方にマニュアルはありません。

しかし、手順を決めておかないと、現場で決算書を目にした際に、重要な事項を見落としてしまうリスクがあります。(というか、テンパって内容が入ってきません。)

今回は具体例を交えて、私が最適と考える決算書を読む手順とその理由をお伝えします。

①月商

決算書を読むうえで、最初に確認する項目は「月商」です。「月商」とはその名の通り、1ヶ月あたりの企業の売上高を示す指標です。


多くの数値が含まれる決算書の中で、なぜ「月商」を最初に確認するのか、具体例を挙げて説明します。

例えば、ある企業の現預金が1,000万円あったとします。この1,000万円は、金額として大きいでしょうか?それとも小さいでしょうか?


この評価は、事業規模によって異なります。

企業の決算内容を正確に理解するためには、金額の大小を判断するための「基準」が必要です。私の場合は、その「基準」をこちらの「月商」に定めました。

試しに、「月商」を基準にして、先ほどの現預金1,000万円を見てみましょう。

例えば、年商12億円(月商1億円)の企業を考えたときに、現預金が1,000万円ある場合は、金額として大きいと言えるでしょうか?

答えは否。決して大きいとは言えません。(1ヶ月に1億円稼ぐ企業の預金残高が1,000万円では心配です!)


一方、もしも月商100万円の企業であれば、現預金1,000万円(月商の10ヶ月分)は十分に大きいと言えるでしょう!

決算書のB/S(バランスシート)に記載されている現預金は、1年かけて消費されるわけではなく、日々の商いで回転しています。そのため、年商を基準にするよりも、「月の商いに対する」金額を考える方が、企業の財務実態を理解しやすくなります。


もちろん、業種やビジネスモデルによって考え方が変わることもあります!しかし、各項目の金額の大小の感覚をつかむために「月商」を基準にすることは非常に有効です。企業が1ヶ月にどれだけ売上げているかをまず最初に確認してください。

そして、基準を決めてからが本番です!この後の流れを理解・暗記すれば、あなたが決算書を目の前にした際の余裕が格段に変わります。

私が実際に使った暗記しやすい語呂合わせも紹介しているので初心者でも簡単に覚えられますよ!

この記事を最後まで読めば、きっと決算書を読むのが楽しみで仕方なくなります。これをきっかけにあなたの未来が今以上に明るくなることを強く願っています。

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