【ネタバレ注意】映画「まる」 #映画感想文 (Part2)
1.映画「まる」とは
堂本剛、映画単独主演27年ぶりとなる映画とのことで
注目が集まっている、現在公開中の映画です。
脚本と監督をされたのは、「かもめ食堂」や「波紋」などで知られる、荻上直子氏!
この夢のだっぐダッグは、2年にもなる荻上氏が剛への熱いラブコールのすえ、「僕が必要とされるんだったら」とのことで実現しました。
また、荻上監督曰く、「初めてアテ書をした」ということ。その背景には、堂本剛との出会い、そして実際に当時剛が抱えていた葛藤などをしり、インタビュー記事などを読んで作ってくださった、よく聞く「堂本剛って、アイドルらしくないよね」といわれる根源となったエピソードが重なってくるので、長年のファンとしては胸が打たれるシーンがたくさんありました。
剛の葛藤の時期については、Part1で記事にしておりますので。
そちらをチェックしてもらえればうれしいです。
2.簡単なあらすじ
簡単にあらすじはPart1のほうに60秒の予告動画、
こちらの冒頭には30秒予告動画を載せていますので、
そちらがよく伝わるかと思います。が、あえて共有するために、
公式サイトより一部を一部を抜粋して紹介します。
(1)劇中で取り上げられていた様々な問いかけ
このセリフは、沢田の隣人の横山(綾野剛)の言葉である。
ひょんな事から、横山とご飯を食べに行くことになります。実は横山もバイトで生計を立てながら「いつか漫画家になる」という夢を今も追いかけている40代という澤田と似たような境遇だということが分かる。その時に横山が話す「働きアリは全員が働いているのではなくて、8割が頑張っていて、残りの2割はサボっている」という話をする。横山は、漫画家になるという夢を諦めきれないものの、バイトで生計を立てていると客に同情されるような目で見られた時に「社会のゴミの2割に俺はなりたくないんだ」と強く話す。しかし沢田は「その2割にもなにか意味があるんじゃないか」、「果たしてその2割は社会のゴミなのだろうか。きっとなにかや国にたっているのでは?」と返すのである。
このやり取りの中で、最初は横山が現実味のあることを言っているようにも感じる。しかし、私はその横山の主張に対して、控えめだけれどもしっかりと自分の意見をぶつける澤田というのが、なんと純粋なんだろうか、と思った。
同時に今私が置かれている状況が、この話からすれば「働けない発達障害を持ったソーシャルワーカー」であり、40歳を前に親に未だに経済的援助を受けて、障害年金で生活することに疲れ果てていた「私への生きていることに意味があるんだから、そのままでいいんだよ」と言われているようで、2回連続で見たが、どちらも大号泣だった。
(2)描きたいものを描くのか、も飲められたものを描くのか
これは沢田が、柄本明氏演じる「先生」と出会ったことで導いてくれる人を求めてのセリフだ。この時の澤田の本音を聞けるのは、この先生しかいなかっただろう。
じつはここでも私は大号泣をした。何故ならば、「みなが思う堂本剛を演じた結果、自分が分からなくなった」10代後半から20代にかけての堂本剛そのものだったからだ。
もしそのとき、窓に 映る夕日に思いを馳せるのではなく、この先生というような存在がいたら、パニック障害など
発症しなかったかもしれない。
そして剛はある音楽に触発をされて「自分らしく生きること」を選んだ。マニキュアをしてみたり、アシンメトリーな髪型に、短パンにレギンス、レディース、スカートだって履いて写真集に掲載している。
そんな「自分探しを始めた堂本剛」から離れたファンも多く居ただろう。でも、剛は後にこう語っている。
(3)澤田は、なれないと思っていた大人へと変わっていった?
ここで、面白い動画を見つけたので紹介したい。
映画評論家の方のYouTubeで、パンフレッ手にも文字にして同じようなコメントで映画を評してくださっている。
それを見て、是非劇場に足を運んで欲しい。