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肝臓と睡眠の意外な関係性

皆さんこんにちは。
今日も少し健康について考えていきたいと思います。
今回は「睡眠と肝臓」について考えていきたいと思います。
肝臓と聞くとアルコールの分解と関係があるというイメージを持ちやすいですが、具体的には一体、どのような活動をして私たちを支えてくれているのでしょうか。

不調が分かちにくい「沈黙の臓器」とも呼ばれているので、この機会に肝臓の健康について考えてみてください。


肝臓の3つの働き


 肝臓はお腹の右上にある臓器です。
右の肋骨(ろっこつ)に守られるようにして存在するヒトの体で最も大きい臓器で、体重の約50分の1を占めています。

肝臓の主な働きは主に3つに分かれます。

① 私たちの体に必要な蛋白の合成・栄養の貯蔵
 …私たちが食べて胃や腸で吸収された栄養素を分解し体の各部位が使いやすいようにさまざまな物質に再合成する、即ち代謝を行います。

② 有害物質の解毒・分解
 
…体内に入ってきたアルコールや体内で発生するアンモニアなどの有害物質を分解・無害化して、体外への排泄を促します。

食べ物の消化に必要な胆汁の生成・分泌
 
…胆汁の生成は、胆汁という消化液を生成し、十二指腸へ送り出すことです。胆汁は、脂肪を分解するとともに、ビタミンAやEなどの脂溶性ビタミンの吸収に欠かせない消化液です。


 

肝臓疲労とは?


 胃は疲れていると痛んだり不快に感じたりしますが、肝臓は疲れていても臓器自体にはなかなかそれが表れず、不調や病気のサインに気づきにくいことから、“沈黙の臓器”といわれています。

筋肉疲労、眼精疲労と比べて、「肝臓疲労」という言葉は普段あまり聞きませんよね。
しかし、「夜更かしが続いたり、ストレスがたまると疲れる」というのは、誰もが経験していることでしょう。
実は、不摂生と疲労の間には、肝臓が隠れているのです。

食べ過ぎ・飲み過ぎ、睡眠不足、ストレス、運動のし過ぎなど、
日常的な行いの一つひとつが、肝臓の酷使や脂肪の沈着につながり、
肝臓疲労を引き起こす原因になります。
使い過ぎや脂肪沈着のために機能が低下した肝臓は、代謝や解毒といった役割を十分に果たすことができず、エネルギー不足や毒素が蓄積されて疲れてしまうのです。
 

肝臓が疲れているサイン


 肝臓は全身の約4割の血液が流れ込む、人間の身体の中で最大の臓器。
アルコールや脂肪などの解毒、分解をはじめとする多くの機能を担う重要な存在です。

・お肌や爪の赤みが消えて黄色っぽくなる
・お肌が敏感になりかゆみなどが出やすくなる
・髪のツヤがなくなる、疲れやすくなる、だるさを感じる
・冷え性になる
・お酒に酔いやすくなる
・食欲が低下する
・お酒を美味しく感じなくなる
・足がむくみやすい
・お腹が張りやすくなった
・発熱、喉の痛み、頭痛がある
・尿が黄色い
・白目が黄色い
・吐き気がある
 
 
このような不調が続くときは、肝臓疲れを疑ってみましょう!


肝臓と睡眠の関係


 肝臓を疲れさせる原因には睡眠不足が大きく関係しています。
肝臓は一般にアルコールの解毒作用が有名ですが、食べたものの栄養も腸で吸収された後、肝臓に入り、体に不要なものはそこで解毒する過程があります。

食べすぎや飲みすぎ、また薬の成分なども肝臓で処理されるので、肝臓が疲れてしまい、これが日中までだるさや眠気につながっている場合があります。

起きて活動をしている間、肝臓をはじめ、体はエネルギーを消耗し続けます。活動中に発生する体内の有害物質を解毒処理するのは、ほかでもない肝臓の役目であり、機能維持のためには睡眠をきちんと取り、体を休ませる時間も十分取らなければなりません。寝る前の食事は控えて内臓を休ませ、睡眠不足や夜更かしを避けましょう!


肝臓と自律神経

 過度なストレスにより自律神経が乱れてしまうと、肝臓が正常に働きにくくなります。

緊張状態が続くことで、交感神経が活性化されると肝臓の血液量も減少してしまい肝臓に負担がかかってしまいます。
そういった生活習慣を続けていると、肝臓が働き過ぎて疲労を感じることがあります。
肝臓は自覚症状に乏しい臓器ですので、疲れている時、暴飲暴食してしまいがちですが、肝臓にとって負担がかからないような規則正しい生活を心がけることが大切です。

疲れた肝臓をケアしましょう!


 肝臓のケアには「お酒を飲む人のため」というイメージがあるかもしれませんが、食べ過ぎや運動不足など誰にでも起こるようなことでも、肝臓疲れの原因に十分なりえます。
肝臓疲れ対策は、全身の健康を考える上でも、やっておいて損のないことばかりです!項目別で気をつけるべき点をまとめました!
 
 
食事の改善
疲れてしまった肝臓をいたわるポイントは、“肝臓に負担をかけない食事”を心がけることが大切です。

① 分解するのに大きな負担がかかるアルコールや脂っこいもの、甘いものは控えましょう。
② 肝臓の働きを助ける低脂肪高タンパクの食材、鶏ささみ肉や白身魚、牡蠣、レバーなどを積極的に食事に取り入れるのがおすすめです。
肝臓回復に良い食べ物:牡蠣、あさり、しじみ、イカ、タコ、ゴマ、アボカド

 
血行を促進する
疲れて弱ってしまった肝機能をアップするポイントは、
“肝臓の血行を促進する”ことにあります。

まずは肝臓のある右脇腹をお風呂や湯たんぽなどで温めたり、手で優しくマッサージしたりしてみましょう。
また、適度な運動を習慣化するなど、ストレスをためないよう生活習慣を見直してみるのもおすすめです。
 
 
寝る前に肝臓を温める
疲れてどうしようもないときは、栄養ドリンクを飲むより肝臓を温めることが大切です。肝臓周辺の血流をアップさせれば肝機能の向上にもつながります。風邪をひきそうなときにも有効です。
 
 
食後30分のごろ寝で肝臓を休める
食後は消化のために胃腸に血液が集中、そのあと小腸で吸収された栄養分が血液とともに肝臓に送られます。寝た姿勢で小腸と肝臓の高さを同じにすると、重力の影響を受けることなく血液が回り消化吸収を助けることつながります。
 
 
 寝る前にお酒を飲む習慣があると、お酒を飲まない日は眠れないと感じることもあっても、「休肝日だから眠れない」ということは滅多にないはずです。そもそも、「お酒を飲むとよく眠れる」というのは誤った認識
思い込みのようです。たまには休肝日を作ってより良い睡眠を目指しましょう。
 
 
では、今回はこの辺で。
皆さんの毎日が健康でありますように!
 


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