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脳にアプローチしてうつ病改善「T M S治療」の実態に迫る

皆さんこんにちは。
今日も少し健康について考えていきたいと思います。
「T M S治療」って聞いたことありますか?
寒暖差が激しく自律神経が乱れがちなこの季節。
うつに悩む方や周りにうつで悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。

今回はそんなうつの治療法として新しく出てきた「T M S治療」についてどんなものなのか、どういった効果やメリットデメリットがあるかなどについてまとめていきたいと思います!

T M S治療とは?


 TMS(Transcranial Magnetic Stimulation:経頭蓋磁気刺激法)は、うつに大きく関わる背外側前頭前野を含む前頭葉を「磁気刺激」によりケアする治療法です。
磁気により身体を傷つけることなく脳細胞を刺激することで
脳の治療ができる副作用の少ない新しい治療です。

アメリカ発の最新うつ病治療で、脳に磁器刺激を与えて血流を上げ、脳機能の改善を図る方法です。うつの症状である気分の落ち込み、集中力の低下、ミスの増加などは脳機能が低下することで起こっています。TMS治療はこれらに関連する「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」を含む前頭葉を「磁気刺激」により活性化します。


T M S治療ってどんなことをするのか?


 TMS治療では前頭葉にコイルを当て、磁気による刺激を行います。
コイルに電流を流して磁場を発生させることで、磁場が変動します。
磁場の変化により、脳が刺激されることで、

・脳血流のバランスを整え、脳の機能を調整する
・集中力・思考力・意欲などを向上させる
・扁桃体の過活動を抑制する

などの治療効果が期待できるそうです。
この時麻酔などは使わず、覚醒した状態で治療を行なっていきます。
またT M S治療は、休んでいた脳神経の流れを本来の状態に戻す治療なので、ある程度の治療回数が必要になります。
うつ病治療として磁気刺激治療が一般的なアメリカやカナダでは、30回の治療基準が確立されています。
日本の病院でも20回〜30回の治療をしているようです。
専用の機器を用いて脳の一部分を刺激するため、最初の1~2回は頭痛や刺激部位の痛みを感じる方もいるようです。


薬と異なるところは?

         薬       T M S治療
・副作用    あり        少ない
 
・期間     1〜2年      3〜4ヶ月
 
・費用    保険内診療   保険外診療のため高額になる可能性が高い
 
 
「お薬でなかなかよくならない」「お薬の副作用が不安」「お薬に対して副作用が強い方」「事情があってお薬の治療が困難な方」「減薬したい」方にTMS治療を提供する病院もあるようです。


T M S治療のメリットデメリット


◉メリット
副作用が少ない
薬物療法で改善が見られなかった症状が改善される可能性があるそうです。また、薬物療法には人によって様々な副作用が発生することがありますが、TMS治療なら副作用を引き起こす心配が少ないそうです。

効果が出るのが早い
個人差もありますが、早い方で治療を始めてから、5〜10回ほどで効果を実感する方もいるようです。薬物療法では、症状の改善を感じるまでに2〜4週間は必要とされています。

うつ症状の改善
抗うつ薬が効かない患者様の3~4割に改善効果が認められているそうです。
 
◉デメリット
治療できる病院が少ない
TMS治療は海外では普及している治療法ではありますが、日本ではまだ治療が受けられる病院が限られています。
 
自由診療のため費用が高い
1回の治療費はだいたい5,000円〜2万円程度かかり、病院によって価格が異なりますが、20回〜30回ほどの治療が必要なため、15万〜60万くらいの治療費がかかります。
 
治療開始初期は軽度な違和感を感じる場合も
副作用が少ないTMS治療ですが、治療開始初期は磁気の刺激による、軽度な違和感を感じる場合があります。
この症状は治療を受けている間にのみ起こるとされています。
 
治療の歴史が浅いためまだわかっていないこともある
新しい治療法で歴史が浅いためまだわかっていないことがあったり、
再発予防の方法がまだ未確立であったりするようです。
 
通院負担が大きい
治療自体の負担が大きい点も、薬物療法と比較したデメリットになります。
だいたいどの病院でも週に3回〜5回ほどの通院が必要になるので、お仕事や家事育児で自由に動ける時間に制限がある方には負担が大きいかも知れません。
 
 
 調査していく中でT M Sのデメリットとして、
治療の歴史が浅く、且つ取り扱っている病院も多くない点が分かってきました。
そして治療費が高額なため、高額治療を目的として治療を進めてくる場合に注意して病院を選び、医師とよく相談し自分に適した治療法であるのか、
金額や期間、通院の負担なども含めきちんとメリットデメリットを医師と患者の双方が理解しあった上で治療に進む信頼関係、及びインフォームドコンセント大切であると筆者はと感じます。


うつの治療は勝手にやめてはいけない!


 薬物療法においてもT M S治療においてもうつの治療において個人の判断で治療をやめることができません。
磁気刺激治療(TMS)は、医師の診断により、最も効果的な治療回数や治療期間で進めていき脳の動きを本来の状態に戻す治療をしていきます。
そのため、どうしても治療回数が必要になります。

「脳の治療は、時間がかかるのもの」と理解し、医師の指示に従って、じっくり治療に向き合っていくことが重要になります。
自己判断で途中で治療をやめてしまうことは、絶対にやめましょう!
さらに症状が悪化する恐れが高くなったり、薬物治療においては副作用が出る可能性もあります。
治療をやめたいと思ったら、自己判断ではなく、必ず医師に相談しましょう。
 
 
今回は『T M S治療』についてまとめてみました!
新しい治療方法でまだまだわからないことも多くありますが、少しでも不安に思うことがあれば専門医に相談することがおすすめです。
 
 
では、今回はこの辺で。
皆さんの毎日が健康でありますように!

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