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風に吹かれて

ねえ
どうしてこんなにも
優しいそよ風の日に
貴方は居ないのかしら
ねえ
どうしてこんなにも
穏やかな日に
貴方は何も答えてくれないの

季節は流れ
秋から冬へと移ろい
私の指先には
尾の赤い
トンボが静かに止まる

ため息に似た呼吸は
まだ生きてる証

生きている自然が
そっと私の頭に
木の実を落とす

生きて
生きなさい
そう聞こえたの

秋の風に吹かれて
まだ名残惜しく

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