
風景と句③:西光寺の誓願之塔と俳人2人
風景と句③:皇踏山麓の朱塔と俳人2人(西光寺)
『小豆島・西光寺の自由律俳句2首に佇みて』
咳をしても一人(尾崎放哉)
その松の木のゆふ風ふきだした(種田山頭火)
小豆島第58番霊場「西光寺」
エンジェルロードからゆっくりと歩いて約10分
朱い「四恩門」と「誓願之塔」が美しく見事だ
掌を合わせ頭を垂れて四恩門を潜る
正面にお祀りされている本堂と背後の奥之院「誓願之塔」
左手には銀杏の大樹
根本の自由律俳句2首の句碑に佇む
尾崎放哉は憧れの小豆島を訪れて迷子になり近付くの南郷庵を終の棲家に
種田山頭火は友・放哉を訪ね迷うことなく帰郷
2人の俳人は今も西光寺の境内で仲良く歌い合う
「裏を見せ、表も見せて、散る紅葉」(良寛辞世)を偲ぶ
西光寺の境内に紅いハイビスカスの花が咲いていた
西光寺は小豆島のハイビスカスの花のようだ
『蒼天に映える皇踏山と誓願之塔』(西光寺奥之院)
エンジェルロードの弁天島から南を見詰めて瀬戸内海の絶景を楽しむ
コバルトブルーの海と四国の山々の青と蒼天
朱色に聳える誓願之塔へと向かう
四恩の門に頭を垂れて思うは父母・衆生・国王・三宝
本堂に正対し掌を合わせて頭を垂れり
左手には銀杏の大樹と2人の句碑
小豆島に憧れて迷ってしまい短い人生を終えた俳人
訪ね来た懐かしい友との話は尽きなかった
小高い丘にお祀りされている奥之院「誓願之塔」
雲一つ無い蒼天の下
皇踏山の緑は何処までも濃く
朱色の塔は華やかで麗しい
それを御大師様は静かに見詰めている
天は蒼、皇踏は緑、朱の誓願
黄なる銀杏は、西光の夢
西海に沈む夕陽の彼方に友が暮らしてる
夕陽も西光寺もハイビスカスの花
【注】国王の恩とは王様という事ではなく、国際社会の平和のために努力している人たちへの恩。(高野山東京別院より拝借)








#瀬戸内海
#小豆島
#皇踏山
#エンジェルロード
#西光寺
#四恩門
#誓願之塔
#尾崎放哉
#種田山頭火
#自由律俳句
#高野山東京別院
#ハイビスカスの花