鯛焼について
こんにちは。ictmと申します。
私は、冬の季語である鯛焼きのパリパリとした皮と
甘くて柔らかい餡が好きです。
理由は、食感のギャップが楽しめるところにあります。
今回は、角川学芸出版編『俳句歳時記第五版冬』
角川学芸出版、2018年
85頁以下85頁に載っている「鯛焼」という季語について
紹介いたします。
「生地を鯛の焼型に流し込み、餡を入れて焼いた菓子。
鯛の形が何ともめでたい。
今川焼は、神田今川橋付近で売り始められたことによるとみられる。」
次に「鯛焼」という季語が
使われている俳句を紹介いたします。
「鯛焼は鯛焼同士ぬくめあふ」
大牧広が作った句です。
今から句に対する私の推測を書きます。
全体として作者は、出来たばかりのたくさんの鯛焼きが
折り重なるように並べられている様子を
描いているのではないかと思います。
私は作者が、鯛焼きを見た場所について書かず、
読んだ人の想像力に任せている点に工夫を感じました。
また、句中の「ぬくめあふ」というフレーズから鯛焼きにも
心があると作者は考えたのだと推察します。
作者の言葉の選択にユーモアと優しさを感じました。
最後に私が、「鯛焼」という季語を
使って作った句を紹介いたします。
「鯛焼きの餡飛び出して手鏡を」
この句は、鯛焼きを食べていて餡が飛び出してしまい
顔についた事実と手鏡というものを組み合わせて作ったものです。
書く事、書かない事を見極めていきたいと思います。