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「秋澄む」という季語について
こんにちは。ictmと申します。
今回は、秋の全般に使える「秋澄む」という季語について紹介いたします。
この季語は秋のすんだ大気の事をさす季語です。
私のこの季語の実感としては、この時期に息を吸った時、
背筋を伸ばしたくなる空気の事なのかなと思っています。
この空気感が私は好きです。
ここで、秋澄むという季語が使われている俳句を紹介いたします。
「秋澄むや橡の木早き実を落とす」
大森桐明(とうめい)が作った句です。
この俳句を見つけたサイトです。
この句から私が感じた事は、作者が橡の木になる実を摘果(てきか)(他の実を大きくするために実を摘む事。)をした時の実感を
俳句にしたのではないかという事です。
まだ実る可能性がある実を落としてしまうという喪失感と
秋澄むという季語の少し乾燥した緊張感のある雰囲気がいいなと思います。
最後に私が「秋澄む」という季語を使って作った句を紹介いたします。
「秋澄むやピザトーストが焼けるまで」
この句は、私のピザトーストが食べたいという気持ちと
以前、トーストを焼いている時に窓が開いていて
外から入って来る空気に緊張を覚えた事を思い出して作りました。
これからは、手で触った感覚や
いい香りが伝わる俳句を作っていきたいです。
一番上に梨の画像を挿入したのは、梨に摘果の工程が必要だという事を
知ったからです。
※ 祖母から、橡の木は、摘果しないのではないかという指摘を受けて
調べたところ、橡の実は、摘果の作業が行われず、
風で落下しやすく長く木に残るのは、一つか二つである事が、
分かりました。
この分かった事から訂正する事にしました。
調べて分かった事から、橡の実の特徴に焦点を当てている句なのだと
思いました。
私は、この句について切ない俳句だという感想を持ちました。