塾や家庭教師はいらなくなる?
最近AIが気になってしょうがない。chatGPTの最近の取りあげられ方は異常だが、それも十分うなづける。
もうすでに文章自動作成、画像自動作成、音声画像作成はどんどん進化している。
まだ、今の時点では、人を感動させる文章などは現れていないが、あと数年もたてば、AIが作った小説が直木賞や芥川賞をとることもありうるかもしれない。
画像自動作成に関しては、もやは自然と見間違えるほどの精巧な自然風景が生み出せるようになっているし、人物に関してもほぼ実在の人物といっても間違いないほどの人物画が作成できる。
これまで、モデルを雇い、旅行費用を出して南の島で撮影した写真なども、パソコン上で違和感なく作成できるとなれば、多くの職業が失われていくだろう。今、モデルや写真家を目指している子どもたちはその職に就けないままに終わるかもしれない。
シンギュラリティは2040年頃といわれていたが、どうも2030年頃には分岐点が来るのでないかといわれるようになった。あまりにも進化のスピードが速すぎる。
イーロンマスクはこの進化に異論を呈していたが、自らこのchatGPTを超えるAIを目指すべく新会社を立ち上げた。一体どうなっていくのか全く予想がつかない。
さて、タイトルの話題に戻ろう。
文章、画像、音声とくればあとは動画である。この自動動画作成アプリが登場すればとんでもないことが起こりそうである。
まだ、文章作成に関しては、日本語環境では満足いく文章は少ないが、これも数年のうちには進化しているだろう。そうするとどういうことが起こるか。
子どもたちが、AIを使って自分の家庭教師を作成し、自分の理解度に応じた家庭教師が動画で優しく教えてくれるという時代がもう10年もたたないうちにやってくるかもしれないということである。
問題集も買う必要はない。chatGPTに作ってもらえばいい。問題が解けなければ、この問題の解き方を動画で教えてと言えば、自分の作った好きなキャラの先生が、何度でも繰り返し教えてくれる。巷には教育動画はたくさんあるが、それは特定の子どもをターゲットにしていない。あくまでも平均的な子どもを対象にした動画でしかない。先生を変えることもできない。話し方も変えることもできない。
しかし、数年後には、この問題がすべて解決され、自分の好きなキャラで、自分のペースに応じた自分だけの家庭教師が動画で優しく教えてくれる。それももしかしたら無料で。
十年後残っている家庭教師派遣会社や塾はどれだけあるだろうか。生き残るには今と違った発想で教育し経営する所しか残らないのかもしれない。
シンギュラリティで多くの職業がなくなると一時騒がれたが、それがもう数年で現実の姿となって押し寄せてくる。今一度、自分の職業が大丈夫か真剣に考える時が来ているのかもしれない。
そして、自分たちICT支援員。まだ、小学校低学年は発達段階として人間の支援が必要なので、一部の支援員は残るかもしれないが、多くは職を失うであろう。
そして子どもたち。今夢見ている職業が大学を出たときに就職先として残っているのか、これは重大な問題である。
まさに、GIGA(Global and Innovation Gateway for All)構想の目的。その扉を開けたときに、どんな世界が見えようとも、それに対応できる子どもをつくる。そのための教育を真剣に今から始めないといけないと思う。(続く)。
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