見出し画像

Google Earthでおおはしゃぎ

先日、低学年の先生から、タブレットで子どもたちが何か興味を引くような授業できないでしょうかと相談があった。

そこで紹介したのがGoogle Earth

もう殆どの人が体験済みと思いきや、先生方も初めて体験する先生が結構いて、やはり、パソコン色々いじっている先生とそうでない先生との差がこんなところにも現れてきているのかと思ってしまった。

さて、Google Earthはクロームブックのメニューからも入れるので、早速授業開始。

chromeメニュー

地球マークをクリックすると子どもたちのヮー!といいう歓声が。ネットにタイムラグがあるので、歓声の波がしばし起きた。

立ち上がったところで、まず、学校の位置を確認。現在地を確認するボタンを押すと、またまた歓声の声が。これって不思議にどの学校でも起こる現象。


グーグルアースの起動画面

学校が現れたところで、先生から「今から自分のお家に帰ってみましょう」との課題が。
最初に学校からメインの道路を行く方法を電子黒板で説明して、後は子どもたち任せ。こどもはえーっとといいながら画面上の道をとどんどん移動していく。しかし、中には早速迷ってしまう子どもも出現。その時には、現在地(学校)にもどるボタンをクリックさせて、また一から自宅に帰る作業。

そうこうする内に、一人二人とこれ自分の家やとか、あ、知り合いのおばちゃんが写っているとか、この車知ってるとか、知っている情報を目にして興奮気味。先生これ自分の家だとか、この自転車ぼくのやとか個人情報バレバレで先生に話しかける。
大体の子どもが自分の家を見つけると、今度は友だちの家探しを始める。誰々んちは自分の家の近くやからすぐ見つかるとか、初めて友だちの家を知って今度遊びに行っていいとか、ちょっと授業か遊びかわからなくなる瞬間もあるが、『学びは遊びの中から生まれる』という格言からすると、こうした時間も必要かもしれない。

一通りお家探しが終わると、次なる課題。

Google Earthで行きたいところに行ってみよう。」ということで、その方法を探らせる。ある子は地図を一旦縮小させてめぼしい位置がわかるところまで持っていく場合やもうサイコロ探しみたいに、適当に探す子どもなどいろいろ。
そこで、Google Earthには検索機能があって、行きたい場所を入力すれば行けることを知らせる。
しかし、ここで問題。低学年の子どもたちはタイピングの文字入力を知らない。そこで、登場するのが、グーグルの手書き入力または音声入力。

設定がまだできていないので、設定画面から文字入力、画面キーボードの入力ができるように一緒に設定。当然この時、できない子どもも出てくるので、ICT支援員の依頼が急増。でも、ヒントを与えて設定ができるようになれば、うれしい子どもたちの表情を見ることができる。この瞬間がICT支援員のやりがいの一つだ。

画面キーボードと音声入力

検索先はやっぱりディズニーランドとユニバ。人気はダントツ。またまた歓声が上がる。
中には、行ったことのあるいとこの家を探している子どももいたけど。それぞれが苦労をしながらも場所探しを楽しんでいた。

ユニバ検索
ユニバ発見

今回はほとんど遊びの中の学びになったが、このGoogle Earthは社会科の調べ学習などに利用すると学習効果は高いだろう。
山の地形を見ながら扇状地を探したり、川の河口では三角州の地形を探すこともできるだろう。リアス式海岸もリアルに見ることができる。
中学生なら学んだ外国の場所を辿っていくこともできるし、ツアーを企画する授業などもできる。アイディア次第でどんどん利用が広がっていくであろう。

ただ、危険性も同時に教えていくことが必要だろう。昨今の詐欺事件や強盗事件では場所を特定したり、事件のあった家の様子をこのGoogle Earthで確認できる。まさに個人情報がさらけ出されている状態である。まだ、リアルタイムの情報ではないが、今後リアルタイムGoogle Earthでも登場することになれば、今留守なのか在宅なのか確認できてしまう。まあ、そんなことはないだろうとは思うが、ネットワーク社会の影の部分も学年によってはしっかり教えていく必要があろう。

Google Earth、今回は歓声で終了して、子どもたちからはまたやりたいという声続出だったが、まあ、楽しさは忘れた頃にやってくるだろう(続く)。


いいなと思ったら応援しよう!