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「育児と仕事、どう両立する?正規教員から非常勤講師への転身ストーリー」
おはようございます!
本日は、私が正規の特別支援学校の教員から非常勤講師になったきっかけについてご紹介します。
「非常勤講師として働くのもありかもしれない」「育児とのバランスをとるのが難しくてつらい」「安定した仕事を辞めるのが怖い」──そんな思いを抱えている先生方に届いてほしい、と思いこの記事を書きました。
私の体験が、今働き方に悩んでいるママさんパパさんの何かの参考になれば幸いです。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
正規雇用から非常勤講師へ──私が選んだ新しい働き方
キャリアと充実した日々
長女が生まれるまでの10年間、私は特別支援学校で正規教員として働いていました。
毎日忙しいながらも、子どもたちの成長を見守る喜びに満ちた日々。夜遅くまで教材を準備したり、週末は部活動に励んだりする生活にもやりがいを感じていました。
3年目にはiPadとの出会いが私の仕事を一変させました。ICTを活用した時短術や学習支援アプリの研究に没頭し、プロジェクトへの参加や校内勉強会の開催など、夢中になれる活動がたくさんありました。教員としてのキャリアは充実し、誇りを持って取り組んでいました。
葛藤と転機──長女の保育園入園と届いた一言
長女が保育園に通い始めたことで、それまでの生活が一変しました。生徒が下校した後は校務分掌に追われ、授業準備を始めるのは17時を過ぎてからという日々。
けれど、18時には保育園にお迎えに行かなければならず、授業準備が中途半端になってしまうこともしばしば。その度に、クラスの先生方がフォローしてくれるのですが、助けてもらうことに申し訳なさを感じる一方で、自分の力不足を痛感していました。
さらに、一番つらかったのは、自分の準備不足が生徒たちの学びに影響してしまったことでした。授業がわかりにくくなり、生徒たちが集中できなくなっていく姿を目の当たりにするのは苦しかったです。私が一番大切にしていた「わかりやすい授業」が、準備不足で質を落としてしまう──その現実に、心が折れそうでした。
それでも授業準備をするためには、学校に残るか、夫が長女を寝かしつけている夜遅い時間帯に取り組むしかありませんでした。疲労が溜まる中での準備は効率も悪く、ますます仕事と家庭のバランスが崩れていきました。
そんな中、ある日保育園から連絡がありました。
「泣き止まないので迎えに来てください。」
急いで迎えに行くと、娘は涙を浮かべながら私にこう言いました。
「ママと遊びたい。」
その一言に胸が締め付けられるような思いがしました。
娘の気持ちに応えられず、自分の中にある葛藤がより深くなりました。「私は誰のために働いているのだろう?」という問いが頭を離れなくなり、生活と働き方を見直す必要性を痛感しました。
非常勤講師という新しい選択
夫と相談を重ねた末にたどり着いた答え。それは「非常勤講師」として働くことでした。
現在の勤務スタイルは、9時出勤・15時退勤の週5日勤務。担任や校務分掌の負担がないため、授業や個別支援に専念できる環境です。正規雇用と比べて収入は減りますが、10年の経験があったおかげで非常勤でも安定した収入を得ることができています。
非常勤講師になったことで、仕事と育児のバランスを保ちながら心身の余裕が生まれました。娘と過ごす時間を確保できるようになり、以前感じていた「先生としても母親としても中途半端」という感覚から解放されたのです。今では、仕事も育児も充実していると自信を持って言えます。
読者の皆さんへ
仕事をしながら育児のバランスをとるのって、本当に難しいですよね。私も、正規教員の働き方ではそれをうまく両立することができませんでした。でも、非常勤講師という選択肢に切り替えたことで、自分らしい働き方を見つけることができました。
みなさんは、どのように働き方を工夫してバランスをとっていますか?
ぜひ、あなたの経験や考えを聞かせてください。そして、この記事が少しでも働き方に悩む方々の参考になれば嬉しいです。
次回のお知らせ
次回は、非常勤講師として実際に働いてみて、私の生活が具体的にどう変わったのかをご紹介したいと思います。収入面や時間の使い方、心の余裕など、詳細にお伝えする予定です。
もし非常勤としての働き方に興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント欄にご質問やご意見をお寄せください。いただいたご質問を次回の記事の参考にさせていただきます!
お読みいただきありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!