【学校教育とICT】#03 コロナとGIGAスクールで教育システムは統一される?
こんにちは。所長です。
ふと思ったことを今日は書きたいと思います。
GIGAスクール構想が新型コロナにより前倒しとなり、Google for Education(以下Google)やMicrosoft Teams(以下Microsoft)が公立の小中学校にシステムとして導入されました。
そんなGoogleやMicrosoftは、GIGAスクール構想によって突然表沙汰になったのではなく、元々は高校など限られた教育機関で用いられており、その有用性は実証されていました。
そしてこれらの教育システムは、新型コロナ流行により対面授業が難しくなった高等教育である大学にも導入が促進されました。
つまりこれは見方を変えると
小中学校の初等教育から大学の高等教育までが、同じシステムに統一されつつある。
と思うのです。
ICT支援員をしてきて常々困っていたのは、使用されているICT環境が自治体により異なっていたこと。
例えばパソコンはどこもWindowsだったとしても、授業支援システムがある自治体もあれば、ない自治体もある。
ドリルソフトや教育支援ソフトもここにはあるが、隣の自治体にはない。
こうしたICT環境の不統一は、複数の自治体を兼務するICT支援員としてはそれぞれに環境を覚えなければならず、非常に苦労した思い出があります。
(それは異動される先生方においても同じ思いではないでしょうか)
つまりそれは一言でまとめると
統一感が一切なかった。
それが今回の新型コロナにより、端末はChromebookやiPadやWindowsなどの違いはあるものの、それを司るシステムはGoogleかMicrosoftのどちらかに配分されたので、一気に統一されたと感じたのです。
そして注目すべきは、先述したように初等中等高等教育とすべての教育機関がどちらかのシステムを導入しただけでなく、一般企業もどちらかのシステムを導入していること。
つまり児童生徒が将来社会に進出したとしてもある程度システムを理解しているため、即戦力として活躍できると捉えることができます。
その意味からしても、情報を取り扱うシステムの統一は、児童生徒にとっても、そして社会を担う企業等においても大変メリットがあるのです。
学校等の教育機関は社会に出るまでの準備機関です。
その観点からしても、新型コロナウィルスの流行は、やはり非常に大きな教育改革を引き起こしたと言えるのではないでしょうか。