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特別支援学級とプログラミング

こんにちは。ぐうぽんです。

勤務校の特別支援学級では、様々な授業の取り組みをしていることを担当の先生との会話から聞いています。
1学期、私もICT関係で一度だけ呼ばれ、軽い支援をさせてもらいましたが、その延長の話を。

一冊の本から始まった

きっかけは、先生からプログラミングの相談を持ちかけられたことでした。

「子どもたちがプログラミングをやっているんですが、あまりちゃんと教えられなくて・・」

「それでしたら・・」

まずは、手軽だけど頭を使うアンプラグド系の本を渡して使っていただきました。

プログラミングあそび101は順次~反復まですべてのプログラム理論を問題を通して身につける内容です。
コピーする際はB4サイズがおすすめです。

子どもたちに人気のSPY×FAMILYで学ぶシリーズに、プログラミングもあるんです。
登場人物たちと問題に挑戦し、できたらシールが貼れるので意欲も高まります。

低~高学年と幅広い子どもたちのいる特別支援学級。
性格も行動も多様ですが、プログラミングに関しては全員興味関心が高かったようで、紙ベースのプログラミングに引き込まれたそうです。


プログラミングカー、ありますよ

本の活動が一段落したと先生から連絡を受け、次の段階として提案したのは、プログラミングカーです。

これはプログラミング教育が始まった頃、低学年のアンプラグドプログラミングの代表的な存在として多くの学校で活用されたものです。

ICを搭載した命令カードを車にかざして、目的地に向かって車を動かすものですが、これが結構ウケたようです。
同梱されている地図マットの上を走らせるけれど、意図したところに行けなくて考え、実行するの繰り返しを経て物事の順序化を身につけています。

聞くと、普段から落ち着きのない低学年の子も、プログラミングカーにのめり込んだそうです。すごいぞプログラミングカー。

アンプラグドからViscuitへ

最後はいよいよタブレットでのプログラミングにチャレンジ。
でも聞いた話ではScratchを経験している子がいるようだけど作り方はあまり理解できていないようだったので、もう少し易しいViscuitを提案しました。

Scratchとの大きな違いは、

・数を入れない
・キャラクターは自分で作る

の2点です。

Scratchは歩数や角度等を数値で入力するため、ある程度の数値理解が必要になります。
一方でViscuitは数を一切使わないので感覚的に操作ができます。

プログラミングに苦手意識を持つ人でも簡単に理解できるので、ハードルはとても低いです。
相談された先生も、「こっちならできそう」と好感触を得ていました。

基本操作についてはYouTube等もありますが、こちらの書籍があればViscuitのすべてが学べるのでおすすめです。

数日後、先生から以下の報告をいただきました。

「自分で好きなキャラクターが作れて、それを動かせるのでかなり楽しんでいます!」

そして

「一緒になって考えてみて、いかに今まで物事の説明が曖昧だったのか気づきました。もっと細かく順序立てて考えることが大事なんですね」

プログラミングは、先生の行動すらも変化をもたらせました。

私が思う今後

今回、直接の指導ではありませんが、特別支援学級の子どもたちが本格的にプログラミングに触れる機会を得られたのは大きかったです。

プログラミング教育は施行から5年が経過しましたが、年々その熱量は下がっています。

目標であるプログラミング的思考の育成は、論理的思考につながる大切な部分だと感じています。

クラブ等でソフトを使って楽しく活動することも大事ですが、アンプラグドや体を使った活動、教科等への落とし込みを通して、順序立てた考えや効率的な展開を考える場面は、もっと作る必要はあると感じています。

現在は家庭科の教科指導がメインですが、家庭科こそプログラミングの最たる教科と認識しています。

もっと、(家庭科にはプログラミングがあるよー!)と訴えたいものです。


数週間後、勤務校でプログラミングの指導を依頼されています。

必修の算数、理科だけでなく家庭科とプログラミングのつながりに気づかせられるような授業を計画したいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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