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静岡でAR体育を実践しました!

最近当研究会の取り組みが盛んに新聞やテレビで取り上げられていて、先日はテレビ番組『スクール革命!』についてご報告しました。

これらのメディアではVRを活用した跳び箱授業に注目いただくことが多いのですが、当研究会ではほかにも様々なICT活用に取り組んでいます。

その中のひとつ、ARの活用に取り組んでいる部会では、ARスポーツを体育学習で活用することにより誰もが楽しめる体育の授業を目指しています。
今年度は、テクノスポーツとして全世界に展開しているHADOを活用した研究として2つの取り組みを行っています。

一つ目の取り組みは、インクルーシブの視点に立った、年齢や性別、運動技能にとらわれない授業デザインです。拡張現実(AR)では、筋力や運動能力に関わらず、誰もが同じ能力で運動に取り組むことができます。また、パラメーターを操作することで能力を拡張することもできます。このようなARのメリットが学習意欲にどのように寄与していくのか調査分析していきます。

もう一つの取り組みは、拡張現実(AR)での運動経験がリアルな運動にどのような影響を与えるのかという研究です。知識・技能だけでなく、思考・判断・表現などのスキルの向上にも焦点を当てています。

今後は、小中学校から高等学校まで系統的に実践を重ね研究を推進していく予定ですが、その第一弾として静岡県立静岡西高校で先日実践を行い、その様子を本日の静岡新聞と静岡放送が取り上げてくださいました。

これらの報道ではHADOの利用場面を中心に取り上げてくださっていますが、今回の実践では「AR スポーツ(HADO)に取り組むことで,どのような戦術的気付きを得ることができるのか」ということをテーマに、バドミントンの授業の中で行っています。

両者を交互に体験しながら戦術について考えていく中で、学びが相互に影響しあって深い学びになっていくのではないかという狙いですが、実際に生徒さんからも「バドミントンで学んだホームポジションから攻めて守ってそして戻ってを繰り返したら上手くプレーできた」「攻撃力を出すためには前に出ることが大切であることがわかり、バドミントンでも前に出るための戦術を工夫した」といったコメントが出ていました。上記静岡放送の映像の最後で静岡西高の判野先生がおっしゃっている通り、これが他の球技にも応用できるのではないかという可能性も今後追求していきたいと思います。

AR部会は今後以下の学校でも実践を行っていく予定です。
・鹿児島大学教育学部附属小学校
・埼玉県春日部市立緑小学校
・新潟市立南中野山小学校
・奈良県天川村立天川小中学校

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