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体育 ✕ 物理 ✕ VR

学校体育などで一度はバドミントンをやったことがある、という人は多いと思いますが、バドミントンのシャトル(羽根)に「スピード番号」などと呼ばれる番号が振られているのはご存知でしょうか。シャトルの筒のどこかに書かれているので探してみてください。

そしてなぜそんな番号があるのかというと、そこには物理が深く関わっています。スピード番号を知らない方でも、バドミントンをなぜ屋外でやらないのかというのはご存じの方は多いと思います。試しにやってみて、「これはやりにくい!」と体験した人も多いと思います。そう、風です。

体育で体験する種目には物理(特に力学)と関係するものが多いですが、バドミントンは特にそれが顕著な種目と言えるでしょう。ですから、体育でバドミントンをやるときは一緒に関連する物理も学んでしまうというのがとても効率的だと思いますし、体験に基づいて学べるのでとても理解・記憶しやすいと思います。

それをさらに後押しすべく、バドミントンのVRを製作しました。先日読売新聞全国版のスポーツ面の記事でも紹介されましたが、VRでバドミントンを実現すると、対戦者と遠隔でゲームできる利点とともに、環境の物理を自在に変えてその影響を体験できるという利点があり、体育と物理の学びをさらに深めることができます。「砂漠でやったらどんなだろう」「月面でやったらどんなだろう」というのも、実際にそこに行ったかのように体験することができます。そのような仕掛けを体育の授業に取り入れる効果について、当研究会の瀬和(千葉県松戸市立松戸高等学校)が本日の臨床教科教育学セミナーで発表しました。

今後はこのような教科横断の学びに役立てることも含めて、VRの活用をもっともっと探究していきたいと思います。

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