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「エンゲージメントが変えるクリニックの未来」〜前編〜

2024年8月25日に開催されたiCPカフェ(iCP主催のオンラインコミュニティ)で、クリニックの新たな組織文化の構築をされている、甲府昭和腎クリニック理事長、井上先生にご参加いただきました。井上先生はiCPのプログラムを通じ、エンゲージメントという言葉が持つ本当の意味を実際に体感し、その効果をまざまざと感じられたそうです。iCP導入から約半年が経過。新たな組織文化の構築を事例を交えながらお話しいただきました。今回はiCPカフェのまとめの前編をご紹介します。ぜひご覧ください。
 


1. エンゲージメントの高い組織への変化 


クリニックがエンゲージメントの高い組織へと変化した主な要因は、組織全体の意識改革と新たな価値観の共有。クリニックの従来の働き方は、「患者のために」と自らの時間を犠牲にし続けることがプロフェッショナリズムとされていたが、井上先生のリーダーシップのもと、職場全体で新たなミッション・ビジョン・バリューを定義し、それを日々の業務の中で実践することに焦点を当てることで、大きな変革がもたらした。

 2. 意識改革と新たな文化の構築 


井上先生は、医療従事者として自己犠牲の精神から始まるパラダイムから脱却し、スタッフの幸福も同時に追求するべきであると決断。この意識改革が進むにつれ、スタッフは自発的に行動し始めた。医療機器のメンテナンスや庭の雑草の処理など、細かな部分でも率先して対応する姿勢が見られるようになった。これにより、クリニック全体で「自分たちの職場を自分たちの手でより良くしていく」という本来あるべき文化が出来上がった。

 3. ミッション・ビジョン・バリューの実践 


甲府昭和腎クリニックコアバリュー

「クリニックの変革の核心は、ミッション・ビジョン・バリューの実践だと感じました。」これらは単なる言葉として掲げられるだけでなく、これが出発点であり、これを基に具体的な行動指針として日々の業務に反映させ、落とし込んでいくこと。例えば、「信頼」「感謝」「笑顔」というバリューがスタッフ間のコミュニケーションやチーム医療の実践において中心軸の役割を果たした。これにより、職場内の信頼関係が強化され、エンゲージメントが飛躍的に高まった。スタッフの目がまさに生き生きと輝き始めた瞬間だった。

次回予告


「エンゲージメントが変えるクリニックの未来」〜後編〜
次回は、ミッション・ビジョン・バリューが実際の業務にどのように反映され、職場のコミュニケーションやチームワークが強化されたかについてお伝えします。お楽しみに!