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7年通った美容院を辞めたワケ
商売の基本のひとつは、お客さまに続けていただくことである。
新規のお客様を開拓することも必要だが、今いるお客さまから継続してお金をいただき続けることがとても大切だと思う。
月額制の商売なら、契約を切られずに毎月の引き落としが続くこと。
その都度支払うような商売だったら、次の予約がいただけること。
私には、オープン時から通っていた美容院がある。
スタッフは皆若く、20代〜30代。
スタッフの皆さん、元気で若々しく、笑顔いっぱいのお店だ。
私の担当スタッフは、経営者ではなく店長。
カットもカラーも上手だし、指名客も多い。
私は、人に会うと「その髪型いいね、どこで切ってるの?」と聞かれる事が多かったので10人以上は紹介した。
オープンから7年通った。
が、最近行くのを辞めた。
理由は、客として大事にされなくなったと感じたからだ。
その美容院は、オープン当初はオーナーと店長の2人で始めたが、すぐに人気店になりスタッフが増えた。スタッフが増えたものの、若いスタッフはすぐに辞めたりして人材教育には常に悩みがあったようだ。それは見ていてよくわかる部分ではあるし、不満は全くなかった。
20歳くらいのスタッフが、店の中をほうきとちりとりを持って掃除するところから、そのうちシャンプーができるようになり、数年経ち初めてカットできるようになった、なんていうストーリーも見てきた。
それは見ているだけでこちらも嬉しくなったし、感激したものだ。
お店が軌道に乗り始めた頃から、オーナーがことあるごとに旅行に行くようになった。それを店のインスタで発信し、いわゆる「リア充」ぶりを見せつけられるようになった。まだ若いのに、羽振りの良い生活を発信していることに、私個人的にはあまり良い印象はなかった。
同時に店の状況も気にはなった。きっと儲かっているのだろうが、オーナー自身がしっかり店に入れば、予約はもっと取りやすくなるだろうと思った。
とにかく予約が取りにくいのだ。
その後、店を広げ客席数を増やした。
そして別の建物も購入し、美容院以外の多角経営を始めた。
私が行くと、担当の店長からグチが出る。
オーナーが旅行好きなんですよね、、、
今の若い子はすぐに辞める、根性がない、、、
今住んでいる土地から早く引っ越したい、、、
そして、予約がいっぱいのため、間に待たされることも多くなった。
カラーの待ち時間に他の客対応で抜けるため、きっと時間オーバーになったこともあると思う。注文した色よりもかなり明るくなってしまったことも数回あった。
常連だったから、グチも出たと思うし、多少待たせてもいいかと思われたんじゃないかと思う。
でも、それは違うんだよ、、、、
最後の方、数回は迷いがあった。
ここまで通ってきたし、新しい美容院を探すのは億劫だ。
しかし最後、もう行くのをやめようと思ったのは
今日こそ希望通りのカットとカラーにしてほしいと思い、写真を見せて説明したのにも関わらず「OKです!」と言われて仕上がったヘアスタイルが全然違うものになっていたこと。
結局私の話は全然聞いていなかったんだね、と言うことが明らかに感じられたので、もういいや。行くのやめよう、と思った。
ちなみに、私は紹介した人たちの中にも、大切にされていないと思ったことがきっかけで行くのを辞めたという人が何人かいた。
若い人じゃないと合わないんだね、という話になった。
店側にも、お客を選ぶ権利はある。
こういう店にしたいと思ったら、それ以外の客は切ってもいいという考えもあるのはわかる。
切りたいなら、単価を思いっきり上げればいいのに。
ホットペッパーでクーポンつけてる場合じゃなく。
あ、でも若い人対象だと単価は上げられないのか。
何が正解なのかはわからないが
私は常連さんとは良い関係性を保ちたいと思う。
良いお店なら、値上げされても行きます。