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50歳でワイナリーをつくった人

昨日の記事で書かせていただいた、すごいレジェンドを勝手に紹介する。

FAAの初期のメンバーでもある渋谷さんと団長との対談を聞いて感動したので、それについて書こうと思う。

49歳まで臨床心理士のお仕事をされていた渋谷さん、様々な方の悩みの解決に取り組まれていたそうだが、これからは自分を表現したいと考え、職を変えようと決意されたとのこと。

自分を表現する仕事とは。
渋谷さんが考えた仕事は3つ。
・お坊さん
・花火師
・酒造り

この中で、一番現実的で、一番取り組みたいものを選んだということだった。
元々プロダイバーでもあったという渋谷さんは、「月の引力」に従った方法で葡萄やワインを造るという考え方をコンセプトにしている。

ワイナリーを造るにあたって、全く経験がなかった渋谷さんは考えた。

工場を建てたらお金がかかりすぎる。
しかし、ワインは昔から作られてきたもの、それなら昔の作り方でやればお金はかからない。月の引力に逆らわずに自然な形でつくれる。

そしてワインづくりを学ぶため、いろいろなワイナリーに丁稚奉公した。丸1日働いて、30分教えてもらう。若いワイン職人たちからは「なんだこのオッサン」という目で見られたというが、60代より上の世代の職人さんは、面白がってたくさんのことを教えてくれたそうだ。

同時に家族の同意を取らなくてはいけない。
いきなり「ワイナリー始めるぞ」と言えば家族を不安にさせてしまう。
そこで渋谷さんは、山梨に土地を買い1年間住んでみた。そして家族に土地に慣れてもらった。そうやって少しずつお金をかけるようにしていった。

ワインが出来上がったあと、トップを見にいくことが一番の勉強になると考え世界コンクールに出品し、銀賞を取った。
長野のホテルの中で元首相の小泉さんとすれ違い、慌てて戻ってSPの方に「ワインを差し上げてもいいか」と聞き、そこから飲んでいただけるようになった。

など、成功されたことも話の中には出てきたが、そこに至るまでのご苦労、経験は計り知れない。


今回の対談は30分ほどだったので、そこで聞いたことはほんの少しだったけれど、とても胸を打たれた。
一番感動したことは、「好きなことをやる」を貫いていること。
渋谷さんは
「好きなことと、できることは違う。好きなことをやりたい」
とおっしゃっていた。
カッコイイ。

お金がなければ工夫して使う。
悪い葡萄ができたらおいしくするために工夫する。
どんな苦しいことでも良くなると信じて行動する、良い方に転換していく。
そんなふうに行動してきた、と。
カッコイイ。

現在61歳の渋谷さん、完全なるイケオジだった。

ちなみに奥様が経営されている「月晴れる」という古民家カフェも魅力的だ。早く行ってみたい。そして奥様からのお話も聞いてみたい。

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