深夜まで放置
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毒子とその配偶者はとにかくパチンコが好きだった。
前回でも投稿したが、私には家族でお出かけをした思い出はパチンコしかない。
そんな事だから、週末どころか平日でも毒子はいない事が多かった。
その日も相変わらず、学校から帰っても1人で、それはもう慣れていたから全然平気だったけれど、何故かその日だけは夜の7時になっても8時になっても誰も帰ってこない。
そう思っていたら電話が鳴った。
毒子からで「もうちょっと遅くなる」というものだった。
10時になっても11時になっても帰ってこない。
まだ10歳だったので段々不安になったり怖くなったりしてきた。
12時を過ぎ深夜の1時を過ぎ……。
当時のテレビは今みたいに深夜放送なんてあまりなく、放送終了後は砂嵐になるので、より一層不安になる。もう我慢出来ず気づいたらわんわん泣いていた。
深夜3時。
ベロベロに酔っ払った毒子と、その配偶者が一緒に悪びれる事もなく帰ってきた。
パチンコの後、どこかへ飲みに行っていたらしい。
可哀想な10歳の私は腹立たしさより、帰ってきてくれた事にホッとしていた。
毒子の特徴その7:子供よりもパチンコが好き
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