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自社の魅力の再発見が認知向上への近道!?

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このnoteでは、アイコミのコンサルタントが日々のお客様との関係性の中で気づいたこと・学んだことを通して組織が変わるヒントを発信していきます。
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先日ある会社さまからブランディングに関するお問合せをいただき、訪問する機会がありました。その会社さまは誰でも企業名を聞けばピンとくるグループ会社の1社。グループ経由での仕事が安定的にあり、業績も右肩上がり。しかし、ここにきて対外的な広告を打ち出し、自社の存在をアピールしています。
 
お会いしたご担当者さまによると、 社員の仕事に対する取り組み姿勢と言えば、日々の自分の担当範囲の仕事や作業にしか目が行っていないのが現状。本来は、社会貢献につながる立派な仕事を行っているのですが、閉鎖された環境の中で作業を行い、視野も狭くなってしまっていると言います。
 
「なぜ、今、対外的に広告を出されたのでしょうか?」
「・・・自社独自の知名度・存在感を上げたいと思ったからです。『○○グループの1社』ということでしか、世の中からは認知されていないのが実態なので、どうしても独自の存在感を高めなければと思ったのです」
 
「ポスターのメッセージを見て、社員の皆さまのご様子は変わりましたか?」
「社内にも広告と同じポスターを掲示していますが、社員の行動はいっこうに変わりません・・・」
 
 さらに聞けば、コロナ禍以前は経営層が各場所を回り、会社のビジョンやバリューなど、上位概念を共有する機会を設けていらっしゃいましたが、今ではそれがなくなり、社員の一体感も薄れてしまっているそうです。毎日、同じことの繰り返しで将来が見えなくなり、退職してしまう社員も多くいるとのこと。外部に向けてブランディングを仕掛けているけれど、内部がなかなかついて来ないことに問題意識をお持ちでした。  

社外に打ち出した「コーポレートメッセージ」は、広く世の中に見てもらうことを意識したオシャレな広告です。しかし、そのワーディングの意味づけや価値づけが曖昧であるため、言葉が一人歩きし、そのメッセージに合致した社員の行動にはつながってこないのです。 
 
コーポレートメッセージは、「どのような思いでできたものなのか?」「会社に対するどのような期待感から生まれたものなのか?」また、「描かれていることは、世の中や社会に対して、お客さまに対して、社員に対して、どのような会社の魅力を魅せていくことなのか?」・・・ 様々なヒアリングをさせていただきました。 
 
「すぐに答えることが難しいですね。きっと現場で働いている社員にとっては現実の仕事とかけ離れて見えるメッセージなのではないかと思います。これまで、外部にメッセージを発信することに重きを置きすぎており、そこに込めた思いや自分たちの強みを深掘りすることを忘れていました。そこを社員と共有することが大事なのですね。」と、今一度、自分たちのことについて思考することの重要性に気づかれたようです。 
 
この会社さまではプロジェクトを組成し、コーポレートメッセージ策定の背景や自社の魅力の再発見からスタートする準備を行うこととなりました。 
 
「○○グループの1社」という決まりきった言葉で強みを片付けるのではなく、「ウチの魅力はこれだ!」「ウチの他社とは異なる位置づけはこれだ!」というものが明らかになれば、組織としての変革ポイントも明らかになるでしょう。
そして、「だから自信と誇りを持ってこの会社で働いているんだ!」と思える社員が増え、自立的な行動も増えていくはずです。 
 
メッセージが浸透していない、社員の行動が変わらないからといって、新たな上位概念を策定するのではなく、今あるものに魂を込めることで、コーポレートメッセージを自分のこととして体現する社員が増えれば、広告を打ち出すよりも近道で、お客さまや世の中からの認知向上にもつながっていくのではないでしょうか?

このnoteの投稿者:コンサルタント/林 恭子
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