冬、食べるを楽しむ
朝起きたら、雪が積もっていた。
12月の青森ではそれは当たり前なのだが、こんなに積もるのは今年に入って初めて見た。
冬用のブーツを新調したので、それを履いて気分良く歩く。
雪を踏みしめながら、ぎゅっぎゅっと音を立てながら歩く。
あまりにも積もったので、ブーツの長さが足りていない。
職場に着く頃には、付いた雪が溶けてデニムの裾が濡れていた。
ああ、いよいよ本格的な冬が来たなあ…としみじみ思う朝だ。
最近は1週間分くらいずつ、食事計画をノートに書いている。
朝昼晩の食事を、どうするか。
細かく書く時もあれば、大雑把に書く時もある。
この日は控えめ、この日は外食、などと可視化出来るので、何をどれくらい食べているのかがわかりやすいのである。
過去に健康診断で悪玉コレステロール値が引っ掛かってからというもの、食事に対してのこだわりや、自分なりのルールができた。
最近見つけたそれがとても心地よく、自分に合っていると感じる。
年齢や体調に合わせて少しずつ変化しながら、これからもより良い食生活を探り続けていけたらと思っている。
ここ最近で起きた変化は、朝と昼に食べる米の量だ。
私の仕事は、繁忙期を除いて基本的に座り仕事。
転職して間もない頃は、朝昼しっかりめに150g食べていたけれど、100gでも充分足りることがわかった。
私は食べるのがゆっくりなので、150gでも100gでも満足度が大して変わらないことに気がついたのだ。
むしろ100gをゆっくり噛んで食べた方が、午後眠くならないし、腹具合も丁度いい。
しかしこれはあくまで私の感覚なので、食べる量は人それぞれで良いと思う。
今は昔の私とは違って、痩せることを目的としたダイエットはしていない。
今の身体がなんだかんだ好きなので、体型維持と、健康維持を目的とした食生活を送っている。
夜は、お弁当で摂りきれなかった栄養素を補えるようなものを食べることが多い。
お弁当にはたっぷりの肉や魚や野菜を詰めきることはできないので、時間のある夜に、具沢山なサラダやスープを作るのだ。
そして、息抜きの食事も忘れてはいけない。
行ったことのないお店に行ったり、糖質や脂質が気になるけれどどうしても食べたいものを食べたり、人と外食しに行ったりすること。
そういう時は、その前後の食事を調整したり、運動量を増やしたりする。
こうしてストレスフリーかつ健康維持できる食生活を見つけられたことを、とても嬉しく感じる。
我慢ばかりの食生活では、心も身体も元気が出ない。
誰かと一緒に美味しい物を食べたり、1人でご褒美に食べたい物を食べる予定があると、それだけで頑張れたりする。
特に心の余裕は、自分で作らなければならない。
他の誰も、自分の機嫌は取ってくれないのだ。
ということで(?)今日は、仕事終わりにラーメンを食べに行くと決めていた。
一時はラーメンなんてあんな脂っこい物、食べたくない!食べられない!と本気で思っていたのだが、テレビやYouTubeで美味しそうに食べている人を見てしまったからか、無性に食べたくなったのだった。
カップラーメンはおろか、ラーメン屋なんて1年に1度行くか行かないかという、ラーメン無しでも生きていける私であるが、美味しいと評判のお店へ孤独のグルメをしに(笑)満を持して行くことにしたのだ。
退勤し、お店までの雪道を小走りで向かう。
まだ5時を回ったところで、お店には私1人だった。
元気のいいおばあちゃんが1人で厨房に立っており、注文を聞いてくれる。
味噌バターラーメンと、餃子を頼んだ。
味は、普通に美味しかった。
正直、ものすごく美味しいかと聞かれたらそうでもない。
けれど、可もなく不可もなくといった感じで、「これぞ町中華」といった味だった。
餃子はこれまた独特な味で、私はいまいち。
久しぶりに食べたラーメンはやっぱり脂っこくて、もうしばらくラーメンはいいや、と思った私であった。
しかしながら、こうして食べたいと思ったものをその時に、心に従って食べることで、解消される何かがあると思う。
その代わりきちんと翌日は、控えめにする。
明後日の夜にまた人との外食が控えているので、それまではいつも通り、健康的な食事を摂ろう。
こうして上手いことバランスをとりながら、食べることを楽しんでいきたい。