異業種の経験を活かした自分らしいキャリア
前回に続き、2024年5月15日に実施したキャリアセミナーでお話した内容についてご紹介します。今回、異業種の経験を活かした自分らしいキャリアというテーマでお話させていただいたのは、当社のビジネスコンサルティング事業部の佐藤綾香です。実際に現場で働いているスタッフがどういったキャリアで入社し、どんな日々を過ごしているかについてお伝えさせていただきます。
佐藤綾香
大学卒業後、重工業メーカーに入社し、国内外の取引先からの資材調達やインド現地法人の事業計画業務に従事。2021年1月にIC Netに入社。現在は、タイ、ベトナム、アフリカで日本企業の海外展開支援や、ODA案件などに幅広く従事している。
異業種からの転職とキャリアパス
当社では多岐に渡る業種からのキャリア採用が多く、スタッフの経歴は多種多様です。私の場合、大学卒業後のファーストキャリアは今とは業種も全く異なる重工業メーカーでした。はじめに所属したのは資材調達部門で、国内外のサプライヤー管理や新規開拓を担当。その後、事業企画部門に異動してインドの現地法人の事業計画やモデル立案に従事しました。やりがいはあった一方で、現地の人と議論をしながらともに仕事をしたいという想いを強くし、2021年にアイ・シー・ネットに入社。現在は、民間企業の海外事業展開を支援しているビジネスコンサルティング事業部において、教育や保健分野を中心に民間案件やODA案件に幅広く従事しています。現地でビジネスをするうえでの必要な知識やノウハウ、また様々なバックグラウンドの方と円滑にコミュニケーションをとる力など、前職で培った経験が日々の業務の中で活きていると感じます。
民間企業支援の事例紹介
私が従事している民間企業支援のひとつとして、タイとインドネシアで実施しているカシオ計算機の関数電卓を用いた数学授業実践の取り組みがあります。産業化の進展を背景に、途上国においても数学的思考力を有する人材のニーズが高まっている一方で、教員を育てる機会や思考力を高めるための教材の不足、また生徒の数学への苦手意識などが現地での課題となっており、人材のニーズに応えきれていません。
そこで本事業では、関数電卓を用いた数学の教材開発、教員研修の実施、そして研修を受けた教員によるパイロット授業を実施し、教材や教員研修の有効性の検証を行いました。
生徒のテスト結果からは数学的思考力が向上したことが示され、現在も関数電卓と教材、教師研修の３つを数学的思考力を高めるパッケージとして、各政府機関および現地の学校に直接アピールをしており、両国政府関係者の賛同を集めつつあります。
1日のスケジュール（日本の場合）
さて、ここからはコンサルタントが具体的にどのように仕事をしているのかイメージを持ってもらうために、私の1日のスケジュールを例に紹介したいと思います。
当社は定時が10時～18時となっており、その間で複数の案件の打合せや報告書作成などを行っています。従事する案件にもよりますが、アフリカや中南米など時差が大きい場合は打合せを朝や夕方に実施する場合も出てきます。また当社はテレワークも採用しており、私は週に2日程度出社、3日程度在宅勤務で働いています。月に数回はクライアント企業やJICAへの訪問もあるのでバランスを見て出社しています。
1日のスケジュール（現地出張時の場合）
次に、現地出張している際のスケジュールをご紹介します。現在従事しているブルキナファソという西アフリカの案件での1日のイメージです。
現地では、8時半から16時半が勤務時間となっており、現地スタッフと同じオフィス（部屋）で業務にあたることで密にコミュニケーションを取るよう心がけています。カウンターパートや再委託先との打ち合わせは先方の事務所へ訪問することもありますし、関係者向けの研修を開催したり、活動によってはプロジェクトサイトに赴き業務を行うこともあります。このように出張時は現地にいるからこそできる業務がメインになります。
年間を通してのスケジュール
最後に、年間を通して国内と海外でどのように仕事をしているのかをお伝えします。
ビジネスコンサルティング事業部では従事するプロジェクトの数にもよりますが、年間約3～5か月程度の海外出張があります。数週間～1か月程度の出張が複数あるイメージです。国内では、新規案件獲得、調査計画策定、報告書作成、精算作業などの事務作業を実施しています。
今回はコンサルタントのキャリアや業務内容についてご紹介しましたが、少し仕事のイメージを持っていただけたでしょうか。ビジネスコンサルティング事業部については過去の記事でも紹介していますのでぜひご覧ください。
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