140字小説コンテスト「夏の星々」応募作品
「星々」様の140字小説コンテスト「夏の星々」に参加した3作品です。
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1
恋人がスマホ中毒になった。デートをしてもスマホに夢中で話も聞かない。だからこっそり彼のスマホに遠隔ロックできるアプリを入れた。いつもならスマホを触っているだろう時間にそれを起動する。それから彼に会いに行った。彼の手には、見知らぬスマホがあった。「急に壊れちゃったから買ったわ」
2
大好きだって言われて舞い上がってしまったんだと思う。彼女は公園のベンチで泣きながら言った。僕は「うん、うん」と頷く