一途彩士

短歌や掌編の公募に出しています。記録付けや、作品の投稿を行います。 エブリスタ→htt…

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短歌や掌編の公募に出しています。記録付けや、作品の投稿を行います。 エブリスタ→https://estar.jp/users/160715568 カクヨム→https://kakuyomu.jp/users/beniaya

記事一覧

2024/10/20「せきしろの自由律俳句」第93回応募

一途彩士
2日前

2024/10/13 短歌ください 「喧嘩」 応募

一途彩士
9日前
2

月が、欠けようと(掌編小説)

 次の誕生日には月がほしい。  昨年私がそう言ったのを覚えていて、彼は実際に月まで取りに行ってくれたらしい。  月の住人と交渉して、月を丸ごと持ってくることは叶…

一途彩士
2週間前
1

2024/09/29 書き出しだけ小説(公募ファンクラブ) 第24回「昼食」 応募

一途彩士
3週間前

待ち人よ 天使(掌編小説)

 月明かりがきれいな晩のこと。私の住処に見慣れぬ老人がやってきた。男はぽつぽつと自身のことを話し始めた。 「若い頃、わたしは無謀な旅に出た。これほど老いてしまう…

一途彩士
3週間前
1

消費、消耗(掌編小説)

 バナナの皮が真っ黒だ。  テーブルに放置されて無残な姿になったそれらを見ながら、途方に暮れる。女友達との旅行から帰ってきてすぐの光景がこれだとは。料理は面倒だ…

一途彩士
3週間前
4

夢の中まで忘れもの(掌編小説)

 気持ちよく寝ていたところに体を揺さぶられ、うっそりとまぶたを開く。 「眠れない」  彼女は悪夢でも見たように苦しそうな表情で俺が目覚めるのを待っていた。 「羊で…

一途彩士
4週間前

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部 連作部門に応募した恋愛短歌20首
「二心隠し」
https://kakuyomu.jp/works/16818093078926382514

一途彩士
4週間前

ホットコーヒー(掌編小説)

 喫茶店に呼び出されたとき、嫌な予感はあった。だから店内に入って彼の姿を見たら、ああ終わりなんだなって悟った。 「ホットコーヒーひとつ」 「俺はいいや」 「……そ…

一途彩士
4週間前
3

うそつき!(掌編小説)

 ここまでことがうまく運ぶとは思わなかった。  彼氏が最近夜の街で女漁りをしている……とまではいかないけれど、好みの女の子を口説いては毎晩バーで遊んでいるらしい…

一途彩士
1か月前
6

知らないのならそのまま(掌編小説)

 喉の痛みで目を覚ました。暑さに耐えられなくなって冷房をいれて眠ったからだろうか。身体もちょっとだるい。  立ち上がろうとしたところで、腰に回された腕に気づく。…

一途彩士
1か月前

2024/9/15 せきしろの自由律俳句 第92回 テーマ「読む」 応募

一途彩士
1か月前
2

2024/09/03 第17回「1ページの絵本」1編追加応募

一途彩士
1か月前

2024/09/01 第17回「1ページの絵本」2編応募

一途彩士
1か月前

掌編集更新中です。31日までは続ける予定
https://kakuyomu.jp/my/works/16818093080206706408

一途彩士
1か月前

【掌編集】お似合いだね
https://kakuyomu.jp/works/16818093080206706408
カクヨムにて更新しました。

一途彩士
2か月前
1

2024/10/20「せきしろの自由律俳句」第93回応募

2024/10/13 短歌ください 「喧嘩」 応募

月が、欠けようと(掌編小説)

月が、欠けようと(掌編小説)

 次の誕生日には月がほしい。

 昨年私がそう言ったのを覚えていて、彼は実際に月まで取りに行ってくれたらしい。

 月の住人と交渉して、月を丸ごと持ってくることは叶わなかったものの、月の欠片を渡された。それがその欠片だよ、と彼は笑った。

「ありがとう……」

 嬉しい。私のこぼした言葉を覚えていてくれたのも、遠い月まで足を運んでくれたのも。最高の誕生日だった。それだけであれば。

「ふふ。あ、疑

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2024/09/29 書き出しだけ小説(公募ファンクラブ) 第24回「昼食」 応募

待ち人よ 天使(掌編小説)

待ち人よ 天使(掌編小説)

 月明かりがきれいな晩のこと。私の住処に見慣れぬ老人がやってきた。男はぽつぽつと自身のことを話し始めた。

「若い頃、わたしは無謀な旅に出た。これほど老いてしまうまでかかるとは想像していなかったが……それを含めてわたしは浅はかだったのだ」

 老齢の男は私の前で、わずかに悔いるような表情で言葉をつむいだ。

「天使を探し出そうとおもったんだ。噂を頼りに北へ、東へ、ときには危険な場所にだってためらわ

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消費、消耗(掌編小説)

消費、消耗(掌編小説)

 バナナの皮が真っ黒だ。

 テーブルに放置されて無残な姿になったそれらを見ながら、途方に暮れる。女友達との旅行から帰ってきてすぐの光景がこれだとは。料理は面倒だけど、バナナだった食べるって言ってたから。だから先週買って、私がいない間もちゃんと何かは食べるんだよって置いておいたのに。帰ってきて、どうして手つかずのバナナの山が残っているのか。

 この状況から考えられるのは一つしかない。どうせどこか

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夢の中まで忘れもの(掌編小説)

夢の中まで忘れもの(掌編小説)

 気持ちよく寝ていたところに体を揺さぶられ、うっそりとまぶたを開く。
「眠れない」
 彼女は悪夢でも見たように苦しそうな表情で俺が目覚めるのを待っていた。
「羊でもかぞえなよ」
「もうとっくにしたよ」
「そう……羊はどう? 元気?」
「めちゃくちゃ飛び跳ねてる。牧場も満員になっちゃった」
「じゃあしょうがないなぁ」
 彼女の限界をさとり、仕方なく上半身を起こす。彼女の頭を胸元に引き寄せて、後ろに回

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第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部 連作部門に応募した恋愛短歌20首
「二心隠し」
https://kakuyomu.jp/works/16818093078926382514

ホットコーヒー(掌編小説)

ホットコーヒー(掌編小説)

 喫茶店に呼び出されたとき、嫌な予感はあった。だから店内に入って彼の姿を見たら、ああ終わりなんだなって悟った。
「ホットコーヒーひとつ」
「俺はいいや」
「……そう」
 頼んだコーヒーが届いてすぐ、彼は口を開いた。
「結婚するんだ。だから今日で終わり」
 彼はそう言いながら、面倒くさそうに自分の首にかかったネックレスを手でもてあそんでいた。シルバーのチェーンの先に小さなダイヤモンドがつけられた、彼

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うそつき!(掌編小説)

うそつき!(掌編小説)

 ここまでことがうまく運ぶとは思わなかった。
 彼氏が最近夜の街で女漁りをしている……とまではいかないけれど、好みの女の子を口説いては毎晩バーで遊んでいるらしい。
 と、たまたま共通の知り合いに聞かされ、最近放っておかれて不満だった私は彼に一泡吹かすことにした。ターゲットを口説いていたら実は彼女でしたってドッキリだ。
 彼の好みはよく理解している。私とは二百度くらいちがうタイプ。それを目指して変装

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知らないのならそのまま(掌編小説)

知らないのならそのまま(掌編小説)

 喉の痛みで目を覚ました。暑さに耐えられなくなって冷房をいれて眠ったからだろうか。身体もちょっとだるい。
 立ち上がろうとしたところで、腰に回された腕に気づく。離してほしくてまだ隣でねている男の身体を揺らした。数度繰り返したところで男のまぶたがひらく。
「ん、はよ」
「おはよう、あのさ」
「6時? まだ寝てていいじゃん……」
 私の腰を話さないまま頭を枕にうずめようとするのを引き留める。
「風邪ひ

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2024/9/15 せきしろの自由律俳句 第92回 テーマ「読む」 応募

2024/09/03 第17回「1ページの絵本」1編追加応募

2024/09/01 第17回「1ページの絵本」2編応募

掌編集更新中です。31日までは続ける予定
https://kakuyomu.jp/my/works/16818093080206706408

【掌編集】お似合いだね
https://kakuyomu.jp/works/16818093080206706408
カクヨムにて更新しました。