大正琴のドローン弦(開放弦)の調律
60年代ごろの大正琴の楽譜をめくっていると、その曲のスケール(調)ごとにドローン弦のチューニングを変えることが推奨されている場合があります。大正琴と似たような発想の楽器は世界中にあるのですが、ドローン弦の鳴りを活かすなら当然でてくる発想なのでしょう。ただ、大正琴ではほぼ忘れられたアイディアです。
これはやはり昭和末期の大正琴ブームのなかで大正琴の楽しまれ方がアンサンブル(=合奏)に進んだ結果なのでしょうか。特に流派の琴ではドローン弦を排した機種があるのもそういうことなのかも