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サイコロ風景画「ころねこ」第3回|神々とヤタガラスとトンビ。

こんにちは。猫とお酒が好きな手描き染め作家の山口です。
サイコロ振って行き先を決め、そのまちの風景を描く「ころねこ」
目をとめてくださり、ありがとうございます。

第3回目の絵はこちら。

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後方の山や岩場の神社は世界遺産です。神々に見守られているかのようなこの街。さて、いったいどこでしょう。どうぞご覧ください。

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さて3回目、今回もサイコロ振っていきます。
先ずひとふり。コロコロ。
「6」

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南紀和歌山ですね。
続いてふたふり。コロコロコロ。
「5」

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海南市・串本町・新宮市・日高町・由良町が候補。
最後にみふり。コロコロコロコロ⋯
「6」
候補なしで、もう一回。コロコロ。
「3」!

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今回は和歌山県の「新宮市」に決定。
大阪からは紀伊半島の反対側。
とっ、、遠いぞ⋯ここは。

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今回も早速調べてみると、「世界遺産のまち」とうたっているではありませんか。権現山に熊野川、熊野速玉神社など、まちのそこここに世界遺産が点在。
期待を込めて、さぁ出発。

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先ずは新宮までの足を。紀伊半島もこのあたりは高速道路が無いので、今回は電車を使います。南紀をぐるっと巡る特急「くろしお」。始発はなんとパンダ号!
座席カバーもパンダだらけ。避難案内までとことんパンダ。こだわってます。
因みにこの電車は、おでこにベビーパンダ付きのタイプ。無いやつもあります。

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新宮は特急くろしおの終着駅。新大阪からは片道おおよそ4時間半!
と、、遠い。
それでも、白浜あたりからは海岸線を走ることが多く、車窓からの眺めは最高。
入りくんだ岩場や太平洋を望む水平線は南紀ならではの風景ですね。
途中、すんごい岩場で釣り人発見。写真は見切れてますが、かなりの高所。どうやってあの場に行ったんだろう⋯恐るべし!

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新宮駅到着!
良い天気で南国風の木も映えます。頭の上からピ〜ヒョロロとトンビの声が聞こえてくる。

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この時はちょうど桜の開花時期。先ずは新宮市の桜の名所「新宮城跡」へ。
まだ、五分咲といったところですが、石垣と桜は似合いますねぇ。いやぁ美しい。

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城跡から望む「熊野川」。世界遺産です。
乳白を帯びた翡翠のような青色。奥に連なる熊野の山々。しばし見入る。
長い時間電車にゆられて来た甲斐がありました。
頭の上からはトンビの声がピ〜ヒョロ聞こえてきます。

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新宮城址をあとに、次に向かったのは世界遺産「熊野速玉大社」。境内には12もの社殿が連なり、とても清らかな空気につつまれています。
それぞれに祀られている神々を拝見しますと、日本神話のオールスターが並んでおられ圧巻でございます。とても有り難く、平穏を願って拝礼。

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熊野と言えば、後に神武天皇とおくりなされるイワレビコ命を、道案内をしたと伝わる3本足のヤタガラスが有名。サッカー日本代表のエンブレムにもなってます。
どこか愛嬌があってかわいい。新宮駅などにも描かれていますよ。

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こちらは御神木の梛(なぎ)の木。樹齢は千年を超える。熊野詣での道中の安全を願い、この葉を懐に納めてお参りしていたそうです。とても立派な木。見ているだけでも穏やかな気持ちになります。ここでも平穏を願って拝礼。

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さて、次に向かうはこれまた世界遺産の「神倉神社」。熊野大神がはじめに降臨された権現山の岩の上にございます。朱色の橋の向こうが山の入り口。

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神社への入り口⋯
なに、これ⋯すんごい石段⋯。
写真で見るよりはるかに急勾配ですよ。これ。
しかも段数は500段を超えるそうな⋯。
とりあえず登ってみたけれど、あかん、膝が痛いわ時間もかかるわと言い訳しつつ早々に断念^^;鳥居の所で、畏敬の念を込めて拝礼。

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街中から見た権現山と神倉神社。写真では見づらいですが、とても大きな岩と拝殿が見えます。ゴトビキ岩と呼ばれる巨岩が御神体で、新宮の街を見守ってくださっているかのよう。因みにゴトビキとは現地でヒキガエルの事だそうですよ。
※こちらのサイトで綺麗に見られます↓

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そんな権現山をいただく新宮の民家。自然信仰から生まれた熊野大神を身近に感じながら、古来よりここで暮らしてきた人々に想いを馳せ、今回はこちらの風景を描いてみました。時代は移れど今も変わらぬ想いが綿々と続いてる。そんな気がしましたよ。

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そんなこんなの新宮の旅。日も傾き帰路につきます。
新宮駅の踏切から帰りの特急「くろしお」をパシャリ。なんと帰りもパンダ号。こちらはベビーパンダがいないタイプ。
線路の雰囲気がちょっとシン・エヴァっぽい⋯かな?

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さて、帰りもまた4時間半。往復9時間の電車旅⋯新宮はさすがに遠かった。
帰りの道中の腹ごなしに新宮名物「さんま寿司」。
さんま丸々1匹。美味しゅうございました。

それにしても、トンビがたくさん飛んでいたなぁ。ピ〜ヒョロロと。

今回も最後までご覧くださりありがとうございました。
ころねこは約2〜3週間毎にご紹介できればと思っております。
さて、次回はどこでしょう?どうぞお楽しみになさってください。

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