zakky

死者の書

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「先輩」

 「先輩」は、僕の一個上で、高校の先輩で、しっかりしてて、けど不思議なところがあって、かわいらしい人だ。先輩と色々あって、嫌われたんじゃないかという時期もあったりしたけれど、そうやって諦めかけていたら普通に話しかけてきたりする、不思議な人だ。  顔も整っていて、優しい一面もある、けれど生まれてこの方彼氏ができたことがないらしい。僕は別に彼女に対して恋慕など抱いていなかったけれど、単純に先輩が好きだったので、遊びに連れ出したことがある。よく笑ってくれて嬉しかったけれど、すぐ帰ら

    • ここなら何を書いても怒られない

       起きたら、朝だった。そりゃ起きたら朝が来るのは当たり前で、時間は流れているということなのだけれど、それが僕には苦痛でしょうがない。理想は眠ってそのまま死ぬことだけれど、いつになっても達成されない。心不全になってそのまま死にたい、なんて言うと本当に亡くなった方の遺族に怒られそうだが、(ここからドスの利いた声で)そんなこと言ったって死にたいんだから仕方がないだろ。  とりあえず朝のBGMとして「3markets[]」の「セブンスター」を流す。机の引き出しを開けてセブンスターの箱

    「先輩」