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大企業での事業開発論

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大企業内での「事業開発」に関する理論をまとめています
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#BizDev

大企業での事業開発の進め方とは

本稿では、筆者が実践してきた、①大企業のシガラミに絡みとられることなく、②自由に大企業のアセットを使いこなし、③事業を成功に導くヒントを紹介したい。本稿が、少しでも新規事業開発に取り組む皆様の参考になれば幸いである。 1. 最初のテーマを選ぶまで出来るだけ時間稼ぎをする 私は、大企業の新規事業開発では、できるだけアングラで初期仮説の検証を進めることが一番成功確率の高い方法だと考えている。 事業開発では、初期のテーマ選定において、紆余曲折あることが普通だ。軌道修正や方向修正

アンゾフの成長マトリックスを使いこなそう

大企業で事業開発を進めるには、アンゾフの成長マトリックスの市場開発から始めるのが最も効率的です。 アンゾフの成長マトリックスの使い方アンゾフの成長マトリックスは、イゴール・アンゾフ(英語: Harry Igor Ansoff)氏によって提唱された事業の成長のために用いられるマトリックスです。成長ベクトルや事業拡大マトリクスなどとも呼ばれます。 成長戦略を、市場と製品の2軸で切り分け、既存市場と新規市場、既存製品と新規製品の4つの掛け合わせができます。 超有名かつ古典的な

バリュープロポジションカーブで差別化しよう

バリュープロポジションカーブとは、競争要因を抜け漏れなく可視化し、差別化できる効果的なフレームワークです。 差別化要素を作り出すためのフレームワーク既存の競争要因の可視化と、差別化要素の明確化のために、バリュープロポジションカーブというフレームワークを使用します。 バリュープロポジションカーブは、横軸に競争の軸、縦軸にその提供レベルを取り、折れ線グラフで結んだものです。既存の競争要因を左から並べていき、右側に”競争の軸をズラす”新しい競争の軸を設定することで、競争要因ごと

事業開発プロセス管理のフレームワークPMFを使いこなそう

PMFは、新規事業創出のための仮説導出(市場調査)と仮説検証のプロセス管理のフレームワークです。抜け漏れなく仮説検証のループを回すことができるので、特にチームで動く際に効果を発揮するフレームワークだと思います。 市場調査(仮説導出)のフレームワーク(PMF)筋の良い仮説導出のために、分析を重要視しています。 分析から何を見出すかは、その人のセンスに寄るところが大きいですが、何を分析するかは、抜け漏れのない質の良いフレームワークを使うことで、分析結果の質も高めることができま

事業開発のセールス|イノベーションを起こす2つのスタイル

稀に、次々と新しいビジネスを取ってくることのできるセールスがいます。なぜ彼らは、新しいビジネスを引き寄せ、イノベーションを生み出すことのできるのか?本稿では、そのような”持ってる”セールスについて考察していきたいと思います。 2つのイノベイティブなセールススタイル新しいビジネスを引き寄せることのできるセールススタイルには、提案型セールスと受入型セールスの2タイプがあることが分かりました。 <提案型のセールススタイル> 提案型のセールスは、極めて戦略的、マーケティング的な

事業開発のマーケティング|プロポジションの効果的なコミュニケーション設計

事業開発のマーケティングの役割について紹介します。 マーケティングとは?確定プロポジションを用い、見込み顧客の獲得、育成、選別を行い、セールスに確度の高い見込み顧客をパスすること。それが、マーケティングの位置付けになります。 図:マーケティングの位置付け 既にビジネスR&Dが、売れるモノ(プロポジション)を見つけています。マーケティングは、それを使って、より多くの見込み顧客を獲得することが仕事になります。 マーケティングの仕事は、具体的には以下のようなものです。 「

PMFとは何か

PMFとは、事業開発の市場調査と仮説検証を支えるフレームワークです。事業開発の肝である仮説検証を抜けもれなく、最短で回すためのフレームワークとして有用です。 PMFとは?PMF(Product Market Fit)は、プロダクトがマーケットにフィットするかを検証する手法です。 新規事業のアイデアに対するフィードバックを実際の市場から得ることで、事業アイデアの仮説を検証します。それにより、事業アイデアの実現可能性を検証します。 PMFは、事業アイデアの仮説検証のフレーム

事業開発のビジネスR&D|勝てるプロポジションを見つける仮説検証

事業開発(ビジネスR&D)は、新しい価値(プロポジション)を創造する専門職です。仮説検証によって、売れるプロポジションを見つけ出す方法を紹介します。 ビジネスR&Dとは?図:事業開発の役割 事業開発(ビジネスR&D)は、アイデアの仮説検証を通じて「売れるプロポジション」を見つけ、後行程のマーケティングにパスする仕事と定義しています。 ただし、初期段階から機能別の担当者がついていることはほとんどないため、事業開発担当者(ビジネスR&D)が、マーケティングからセールスまで一

ビジネスR&Dとは

「事業開発の進捗と成果を可視化できれば、事業開発を仕組み化することができる」 大企業での0→1の仕事の成果が、本当の意味で形となり、事業収益の柱となるには、早くとも5年〜10年はかかります。しかし、個人としてのキャリアはそれよりずっと短く、そのために事業開発系の人は、基本的に偉くなることがありません。 しかし、土壌を開墾し、種をまき、水をやった人がいるから、その果実を収穫できるはずです。誰の目にもすぐ分かる果実の収穫量だけでなく、土壌、種まき、水やりの努力を見える化するこ

事業開発者を目指す人に30歳までに読んでほしいビジネス書籍 名著20選

事業開発をチームで進めていく中で、どうしても前提知識のばらつきが気になっていました。そこで、「みんな、これくらいは前提知識で必ず持っていてほしい」という書籍を一覧化して教科書指定したいと思い、これまで数百冊ビジネス本を読んできた中で、これはという名著をピックアップしました。事業開発、イノベーション、新規事業を行う人にとっての読むべき価値ある名著を紹介します。 イノベーションの理解事業開発は、つまるとところイノベーションです。そのため、イノベーションとは何なのか?その基礎的な

【考察】事業開発とは?|Wikipedia翻訳から考える事業開発の定義

事業開発(Business Development)のWikipedia記事(日本語)がなかったのでWikipedia英語版の記事を日本語訳することで、事業開発とは何かを考えてみました。 初回更新:2020/9/6 出所:Wikipedia(https://en.wikipedia.org/wiki/Business_development) 事業開発(Business Development)事業開発とは、組織内および組織間における事業成長機会を実現するためのタスクと