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#33 皆を勇ませるには

天理教では、「陽気ぐらし」をはじめ、「陽気」ということがキーワードとしてよく言われると思います。

「陽気」に関してよく引用されるおさしづが、

神が連れて通る陽気と、めん/\勝手の陽気とある。勝手の陽気は通に通れん。陽気というは、皆んな勇ましてこそ、真の陽気という。めん/\楽しんで、後々の者苦しますようでは、ほんとの陽気とは言えん。

『おさしづ』 明治30年12月11日 
橋本清辞職は聞き届けしが、前川菊太郎より辞職届出されしに付、
如何取り計らいまして宜しきや願

ではないでしょうか。

自分勝手の陽気ではなく、皆を勇ませてこそ真の陽気であるというお言葉です。


私はこのおさしづを知ってから、皆を勇ませることが大切だと思い、自分の気持ちは置いておいて、相手に喜んでもらえることにフォーカスするような考え方になっていた時期がありました。

自分は嫌だと思っていても、相手の事を思ってやる。

自分が我慢をすればみんなが喜んでくれる。

一時期は、自分よりも相手のことを優先するあまり、このような考え方になってしまっていました。

しかし、この考え方をしているとどんどん自分がしんどくなっていきました。

そして、この考え方は正しいのだろうと思うようになりました。

色々な方に相談する中で、まずは自分が楽しんで陽気になることが大切だと教えてもらい、この考え方は改善されました。


そこから数年経ったあと、あるおさしづを見つけました。

だん/\楽しみ、楽しめば心勇む。心勇めば皆勇む。

『おさしづ』 明治32年10月24日 植田平一郎身上願

このおさしづを読んで、まずは自分が楽しみを見つけて心を勇ませることが大切であると改めて気づけました。

自分が勇んだ心で通ることで、周りの人たちも勇んでくるのだと感じました。

また、おさしづでは、皆が納得するようにしっかり談じ合いをしてほしいと諭されている場面が多いです。

何か一つ/\談じ合いて、だん/\合わせし、ほんに成程間違いないという道理治まれば、曇りありゃせん/\。

『おさしづ』 明治33年9月14日 
又押して、おさしづの内に賄という処は、本席の処本部の内から運ぶ処でありますや願

自分の思いを押し殺すのではなく、周りの人と談じ合って皆が納得できるように心を一つにすることが大事だと思います。

まずは自分の心のほこりを払い、楽しく勇んだ心を周りに映せるよう通っていきます。



最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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