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「戦争」という話

「戦争」という話

戦争が始まっているのに、憲法九条の話をしている人がいますね。

戦争がどんなものか知らないようです。

早期停戦を祈りつつ、
少し考えてみましょう。

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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。

いつもは、
「あまり一生懸命になるな」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n081dd28c9a6c
とか、
「沈黙」という話/「東アジアの思想」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n416e39d84b94
を書いていますが、本当はノワール作家です。

という話(ik)-2

という話(ik)を連載しています。

こちらは調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。

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戦争が始まれば否応なく大事は進んでいきます。

個人の思考や組織の都合や国家の利権など関係なく。

積木倒しになるのが分からないのかしら。第一次世界大戦があれほど長くなるとは当時は考えていませんでしたが、今誰もが結末を知っているのに始めてしまいました。困ったことに止めると被害が拡大します。止めなくても拡大します。

それぞれの国がそれぞれの手を読みそれぞれ手をうちます。

そうすると、それぞれが考えていなかった不幸が登場します。

この不幸によって、人は最悪を経験します。

何度も何度も繰り返してきた歴史を、いまだに繰り返しています。

少しは考えてきたはずなのに、過去から未来に至る過程でズレてしまうのです。

そうしたことを回避するための一つに、対話があります。

しかし、単純な話をするだけでは何も解決しません。

「話をしたから解決できる」というのは傲慢な考え方で、七つの大罪の第一です。

たとえば、「第三の視点」による倒叙記述によって、第三者による判断にまかせる手段があります。

しかし、高度な思考であればあるほど、ゲーム理論の最悪な結果を否定できなくなります。

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高度な思考によって導きだされた結果戦争が起こったのだとしたら、憲法九条では解決できません。

西部劇で悪漢に囲まれているのに、銃を手放すバカはいません。そんなことをすれば後ろ(味方)から撃たれます。

こうした討論は、1887年に中江兆民が『三酔人経綸問答』で述べています。

まともに勉強すれば、135年も前の問答を繰り返すことはありません。

不勉強なのか、立場的にそう話さなければならないのでしょう。
まま、そうしたポジショントークによって国が滅んでいくのですが。#blackjoke

では、本当のところはどうなのでしょうか。

現状では、一方的な戦争です。けれど、その内情は?

ウクライナの前は、キエフ大公国(ルーシ)でした。一つの国ではなく連合国家でした。

その大公国がモンゴル帝国によって滅ぼされます。
そして、モンゴルによってルーシは征服されてしまいます。
これを、タタールの軛(くびき)といいます。

つまり、ウクライナやロシアは征服されたことがある国です。
(征服されなかった国自体が少ないですが……。)

汎スラヴ主義という思想があります。

スラヴ語派の人たちが、古の時代には統一されたスラヴ民族だったというのです。

アルフォンス・ミュシャもこの運動に参加しており、20作からなる『スラヴ叙事詩』を残しています。

こうしたことは史実ではありませんが、それだけ美化するほど悲惨だったということです。

征服されれば、その地の人は奴隷となります。多くのスラヴ人が奴隷となりました。英語の“Slave”の語源です。

ソビエト社会主義共和国連邦も現在のロシア連邦も連邦国家です。それぞれは小さな国です。

ヨーロッパの国も元はそうした小さな国でしたが、第一次世界大戦後に版図が変わってしまいました。

ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア帝国という四帝国が崩壊したのです。

ロシア帝国は本来であれば連合国(協商国)であり戦勝国なのですが、戦争中の1917年に二月革命でニコライ二世が退位させられました。

これにより、ウクライナは独立します。フィンランドやポーランドも。
(王国や共和国といった名称は省きます。)

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