自分らしく生きる
ザ・ハイスクールヒーローズ
ザ:ハイスクールヒーローズと言うドラマが放映されていました。
私自身は以前にも書きましたがテレビをほとんど見ないので番組の詳細は一切存じませんが、内容としてはしっかり構成されており、かなり面白く印象に残る番組でした。
全体としては赤色のヒーロー(リーダー)の子が主役となり、人との交流から仲間を集めていくという桃太郎やワンピーススタイルのヒーロー物のでした。仲間との出遇いの中で印象的だったが桃ヒーローの時で、興味深く考えさせられる内容でかなり楽しませてもらえました。
この番組ではゴレンジャーを基礎にメンバーを集めて行く形式でしたので、当然桃ヒーローの対象者は普通に女の子を探していました。男の子が女性を理想とする桃ヒーローの適任者である事実を、気を使うがために誰にも告げられず苦しむ回でした。
ジェンダーという身の事実を誰にも言えない理解してもらえない苦しみを持ち、それでもみんなと共に生きて往きたいという思いの中で悩む回で、自分らしく生きる事の難しさと自分の個性を引き受ける大切さを考えさせられる回でした。(詳細は観てください)お勧めです。
それと、銀ヒーローの誕生も考えさせられる回でした。
自分が一番でなければいけないと教え込まれ、常に狭い世界観で生きてきた若者の苦しみが上手に描かれており、この回を見た時には何年前か忘れましたが、自身の親を殺して家に火を付けた青年の事件を思い出しました。
番組の中で銀ヒーローは、学園長との出会いから魔人になり、ザ・ハイスクールヒーローズとの出会いからヒーローに生まれ変わりました。
もしこの事件を起こした子が、違う世界の人と出会っていたらどうなっていたのか。そんな事を考えながらこの回は味わう感じで楽しませていただきました。。
人は自分に備わったモノは引き受けるしかありません。
しかし、引き受けるモノは自分自身以外何もありません。
お釈迦様は考え込みやすいという生まれ持った性格は引き受けております。
しかし、生まれた身分の王位を棄てております。更にお金も家族も棄てています。
お釈迦様は少しやり過ぎの気もしますが、どうしても自分として生きて往くことが辛い環境が目の前にあるのであれば放り出すのも大切な判断だと思います。
私には大切な順番があります。
まずは存在、これは命と考えても良いと思います。最後まで棄ててはいけないもの、棄てて欲しくないものです。
次に状況です。これは棄てたり変えたり脱着が可能なのでお釈迦様の様な生き方も有りだと思います。
親鸞聖人は第十八願(至心信楽の願)正定聚の機と書き残されています。
私はこの願を「自分らしく生きる事が大切」と訳しています。
苦しむことも大切だと思いますが、限界であればお釈迦様を見習い、放り出す事も大切です。
桃ヒーローも銀ヒーローも縁があったからヒーローになれたのだと思います。
今、苦しいのであれば現状を少し手放して、今迄と違う生き方や出遇いを模索するのも有りだと思います。