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最近読書/『サイレント・ブレス』

訪問医療に従事する女性医師が、様々な患者の『看取り』と対峙する小説です。

だれにでも訪れる"死"。そんな人生の最期を、慣れ親しんだ家で迎えたい人が7割を超えている(*1)のに、実際のところ、自宅で亡くなる方は全国平均で約13%(*2)というのが今の日本の現状。日本人のほとんどが病院や診療所で最期を迎えます。

この小説は、「自宅での死」を選んだ人々との日々を描いています。人の幸せとはなんだろう。そのひとそのひとの幸せに寄り添うにはどんな選択が最善なのか。そんなことを考えさせられながらも、あまり普段知る機会がない終末医療に対する勉強にもなりました。

出典 *1 終末医療に関する意識調査等検討会 人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書(平成26年)より *2厚生労働省 在宅医療にかかる地域別データ集より引用

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