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「ビジネス x リベラルアーツ」の可能性を探る

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哲学、歴史にアートに文学(そして文化人類学!)。ビジネスとは関係がなさそうなリベラルアーツの知識を、日々の仕事に活かすための視点や方法について考えていきます。
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#哲学

思考のプロセスに目を向けるためのエクササイズ 〜 「批判的」に読むために必要なことは?

以前の記事にこんなことを書きました。 哲学書を読むときは、そこに「何が書かれているか」(コンテンツ)ではなく、そこで思考が「どのように積み重ねられているか」(プロセス)に目を向けることが大事。 ところが、映画やドラマの副音声解説の「この場面、編集をものすごく工夫しているんですよ」みたいな説明は、哲学書(哲学書にかぎった話でもありませんが)のどこにも書かれていません。 そのため、何に目を向け、どのように問いを立てているのか? その問いへの答えをどうやって見つけているのか?

リベラルアーツ(哲学)をビジネス・マネジメントに役立てるカギは、コンテンツではなくプロセスに目を向けること

ものすごくひさしぶりのnote記事。 これまでいろいろと考えてきたことが、すこしずつ形になりつつあるので、そのあたりの話をすこし書いてみようと思います。 考えてきたことというのは、リベラルアーツの知識をマネジメントに役立てる方法について。たとえば哲学に歴史、文学にアート、社会学に文化人類学といった、大学の教養課程で学ぶのがリベラルアーツ科目です。 これ、一見するとビジネスやマネジメントとはまるきりかけ離れた知識のように思えますよね。ここで大事になる視点の1つが、リベラル