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日々のおぼえ書き

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日記です。その日に見たり聞いたり、読んだり考えたりした(実用にはまったく役立たない)ことを書いています。
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2021年8月の記事一覧

VUCAの時代の上司に求められる、部下のキャリア開発支援に向けた心がまえとは?

昨日はコーチング研修だった。 このコーチング研修は、とある企業の新任管理職、これから管理職になる人を対象に毎年やっているもの。ただし、去年からは、「管理職のためのコーチング研修」というタイトルの前に、「CDPに役立てる」という言葉が追加された。 CDPは、キャリア・ディベロップメント・プログラムの略。 上司が部下のキャリア形成を中長期的な視点で支援するためのプログラムで、年に1回、部下と面談を行い、部下自身が思い描くキャリアイメージに耳を傾けるとともに、キャリア形成に向

「新しい日常」を組織に定着させることは、新たな組織文化をつくること

今週木曜日の話。 近所の区の施設(ヘッダーに映っている「めぐろパーシモンホール」)で1回目のワクチン接種を終えて帰宅したら、看護協会からメールがきていた。 10月に行う、看護副師長の方々を対象にした「元気になろう 副看護師長」交流会のサブタイトルに関する相談を求めるもの。とりあえず実行委員会では、仮の案として「withコロナ時代におけるポジティブマネジメント」を考えたが、グループワークの前の講演のタイトルが決まっていたら教えてくれとのこと。 もうちょっとヒネリが欲しいね

リフレクションをうながし、やわらかな共感をファシリテートする、「おかえりモネ」の作法

NHKの朝ドラ「おかえりモネ」の評判がよくない。 「暗い」「地味」「テンポが遅い」という意見も多く、脚本が「ご都合主義」で、「薄味のお茶漬け」みたいなドラマと評したコラムもあったらしい。 だから、このドラマの魅力を伝えるコラムを発見するとうれしくなる。 毎回、「いいドラマだなあ」と思って見ているから、「だよね」と言ってくれる同志があらわれたような気になる。 上村由起子によるこのコラム、「おかえりモネ」はけっして「薄味のお茶漬け」ではないと力説している。 「単一でない

「平成33年のオリンピック」としての東京五輪

東京五輪の閉幕から1週間。まったく違った視点から、今回のオリンピックの意味と意義を振りかえる2つの記事に目がとまった。 10人の高校生・大学生による座談会で語られる東京五輪。 将来、子どもや孫に「こんな五輪だったよ」と伝えるとすれば、どんな言葉で表現するのか? という問いへの答えが面白い。 SNSを追いかけ、選手の素顔や裏舞台も含めた形で五輪を楽しむ、というところが、いまの時代なんだなあと思う(自分は、編み物をしていたトーマス・デーリー選手が、完成したカーディガンを披露

「関ジャム」の振付特集を見て、「ワークシフト」の予言を思い出した

「関ジャム」の振付特集、「売れっ子振付師の仕事術」が面白かった。 ゲストは、マドンナステージダンサーを務めたTAKAHIROと、優里の「ピーターパン」などのミュージックビデオに出演し振付師としても活躍するyurinasia。 福岡県水巻町在住のダンサー・振付師のyurinasiaは、2018年からinstagramへのダンス投稿を開始。2019年にinstagrameへのDMオファーがきっかけとなって、TENDREの「SIGN」MVに出演。 2020年には、世界的企業の

暗号通貨に関する記事を読んで、テクノロジーと政治、そして政治と世代間対立のつながりについて考えた

「乱高下するビットコインの価格と、「反通貨」としての価値の本質」という、WIRED Japanの記事を読んだ。 このところのビットコイン価格の乱高下を背景に、投機的資産や犯罪の決済手段として用いられるようになった暗号通貨の現状と、社会を変えることを意図した、もともとの「志」とのくい違いがどのようにして生まれてきたのかについて考える記事。 最近では、暗号通貨に関するニュースは増えてきたけど、このテクノロジーの開発が政治的なムーブメントからはじまっていることを詳しく説明したも

21世紀のベネチアを「大人」の度量で受け止めるために

Reuters TVのニュースで、ベネチア市内中心部への大型クルーズ船の入航が禁止になったことを知る。 世界遺産のベネチアは、オーバーツーリズムや大規模インフラ整備計画による環境への影響を背景に、世界遺産委員会で「危機遺産」への登録が検討されていたが、今回の入航禁止措置を含むイタリア政府の改善に向けた取り組みが評価され、今回の登録は見送られたとのこと。 驚いたのは、この話を伝えるニュース映像。 まあ、とにかくクルーズ船がでかい。こういう船でワーッと観光客がやってくれば、