～第229回～「観月雅楽演奏会」

10月15日（火）18時より舞殿にて観月雅楽演奏会が開催されます。

世界最古のオーケストラとも称される「雅楽」。
日本には上代から神楽歌や大和歌などがあり、これに伴う簡素な舞もありました。
その中、5世紀頃に仏教文化の渡来と前後してアジア諸国の音楽と舞が大陸から伝来しました。
雅楽はこれらが融合して10世紀ごろに完成した芸術です。

その後、室町時代の応仁の乱以降、京都の楽人は地方へ散り、雅楽は存亡の危機を迎えましたが、江戸時代に幕府が南都楽所（奈良）、天王寺楽所（大阪）、宮中方の楽所（京都）を中心に禁裏様楽人衆を創設し、宮中の雅楽を復興させます。
そして明治時代には政府が三方楽所や紅葉山楽所の楽人を東京へ招集し、雅楽局が編成されます。
これが現在の楽部の基となります。
その後、一般の人も雅楽演奏が可能になり、氷川神社では昭和11年（1936年）に氷川雅楽会が発足しました。

武蔵一宮氷川神社では例祭で宮内庁楽部による神楽が奉奏されます。
現行の雅楽のめぐりをはじめて皇居以外で奏でられたのも氷川神社でした。
雅楽の歴史と関わりがある武蔵一宮氷川神社で、その雅な調べをぜひ体験して下さい。

観月雅楽会の詳細は以下よりお読みください。
https://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/news/topics.php?id=290

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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