～第241回～「氷川茶庭と額」

初詣で賑わう氷川神社境内に「氷川茶庭」がプレオープンしました。
この施設は結婚式場等を展開するサイカンシステム株式会社が運営する参拝者の休憩処で、1月17日（金）から本格的なオープンになります。
オープン記念として、氷川の文字がプリントされた公式のお土産としては初となる「氷川茶庭」限定パッケージの福豆やお菓子が店頭販売されたほか、1月11日(土)からはドリンクの一部販売が始まりました。

このお休み処は、元々の姿は額殿です。
長い歴史の中で、武蔵一宮氷川神社には多くの額や絵馬などが奉納されてきました。
例えば、神楽奉納額。
武蔵一宮氷川神社では古くから神楽を奏する事が盛んで、江戸期には８０００人ほどの人が集まったとの記録があります。
その江戸期の往時を今に伝える額が額殿に残っております。
なお3月15日に行われる郷神楽祭は、江戸期の様子を感じることができる祭礼です。

この他、鉄道省の額や大宮菓子協会の額などもありますので、ぜひ現地で直接ご覧いただければと思います。
氷川茶庭へお越しの際には、先人たちが祈りを込めて奉納した額を通じて、氷川信仰の歴史も感じて下さい。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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