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~第221回~『オリンピックはどうなった』②~八田一郎~

前回、武蔵一宮氷川神社に名の由来を持つ、日本郵船の「氷川丸」と講道館柔道の創始者・嘉納治五郎のご縁をご紹介しました。

嘉納治五郎は東京五輪開催に情熱を捧げた人でもあり、その夢は今も多くのアスリートに受け継がれています。
その嘉納治五郎のご縁から日本に定着した競技があります。
それはレスリングです。

日本レスリングの父と称される八田一朗は、昭和4年、早稲田大学在学中に柔道部として行ったアメリカ遠征でレスリングに敗北したことを契機に、昭和6年、数名の同志と日本初のレスリング部を大学に創設しました。
この時期、八田は嘉納の秘書をしており、嘉納から「レスリングを始めるのもいいが50年はかかるよ。頑張りたまえ」と言われ、設立に励みを得たそうです。

昨年4月、早大レスリング場に八田の功績を後世に伝えるため、米国在住の次男・八田忠朗氏の描画による肖像画が飾られました。
その画には嘉納治五郎が指針として掲げた「精力善用」という言葉が書かれています。
八田は「精力善用」すなわち「その力を使って相手をねじ伏せたり威圧したりせず、世の役に立つことに力を使いなさい」という嘉納の教えを信奉していました。

氷川丸が紡いだ嘉納治五郎の縁は、五輪のみならず他の競技・アスリートにも拡がっています。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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