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~第222回~「スサノオノミコトの子孫たち」

武蔵一宮氷川神社の主祭神・須佐之男命には多くの子孫神がいます。
最も有名な子孫神は「因幡の白兎」の神話で知られる大己貴命(大国主命)ですが、その他に「大年神(おおとしのかみ)」も知られています。

大年神の「大」は美称で、「年」は穀物や稲の意味とされています。
その子孫には農耕や穀物にまつわる神々が多く、「稲の豊饒をもたらす神格を表す」とする説もあります。
また、大年神は「年神」という方が知られているかもしれません。
全国的に正月、家ごとに年神を迎えて祭る風習が伝承されていますが、稲作など農耕と結び付けられて農耕神としての性格もある神様です。

大年神もまた子孫神が多いですが、その中でも大山咋神(おおやまくいのかみ)は近江国の日枝山(後の比叡山)、および葛野の松尾に鎮座する神様として有名です。
武蔵一宮氷川神社の摂末社のひとつに「松尾神社」がありますが、この社の主祭神でもあります。
(※摂末社:神社の本殿とは別に、その神社の管理に属し、その境内または神社の附近の境外にある小規模な神社のこと)
大山咋神は山に杭を打つというイメージから土地の所有を示す地主神とされた神で、比叡山・延暦寺の守護にはじまり、京の都や江戸の鬼門を守護する役割を担いました。

八岐大蛇を退治されたほか、日本に和歌をもたらすなど様々のご活躍をされた須佐之男命ご自身の御神威も勿論ですが、子孫神も国造りや私たちの生活を支える食や農耕を御護りくださる神様たちなのです。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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