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2024年ドイツ研修旅行 6 HamburgでSymphony X

Guitar Summit3日目は参加せずに早朝移動でハンブルクへ。

長い電車移動の間、生徒さん達とトランプに興じました。

ドイツでも地域ごとにミュージックシーンの違いがあるのですが、その中でもハンブルクはロック・ポップミュージックの歴史において重要な場所として今でも分厚いシーンがあります。歴史において重要である理由はビートルズの初期の活動拠点がハンブルクだったからです。初期の曲は英語版とドイツ語版が存在するほどです。

ビートルズだけでなく、英米の多くのバンドがハンブルクを訪れていました。当時は冷戦下だったので東ヨーロッパでは西側諸国のような音楽活動ができなかったこと、現在に至るまで世界有数の貿易港であり、歓楽街レーパーバーンがあったこと、そもそもブラームスが生まれた街でクラシック音楽も盛んだったことなどが理由です。

今日、Youtube等で観られる60年代や70年代のロックコンサートやテレビの音楽番組の映像も多くがBeat ClubやRock Palastといったドイツの音楽番組のもので、それらはハンブルクで収録されていました。

歓楽街や港に面している旧市街に滞在します。日本では治安の悪いイメージがあるところですが、見た目(ヤク中の人やホームレスが多い)ほどには危険ではありません。

所謂、飾り窓。

歓楽街なので有名な売春宿が並んでいますが、一方でクラブや劇場も軒を連ねています。歓楽街の入り口にはビートルプラッツと名付けられた広場があり、ビートルズのモニュメントが建てられています。

宿に荷物を置いてから生徒さん達に港を案内します。大きなコンテナーを山積みした貨物船が動く様はまるで巨大な壁が移動しているようです。生徒さん達には皆とのクルージングを楽しんでもらいました。ここに集まるコンテナーには色々な国の言葉が書かれていて、世界中を物が行き来していることを実感できます。

夕方からはアメリカのプログレッシブメタルバンド、Symphony Xのコンサートへ。ハンブルク公演は彼らのヨーロッパツアーの千秋楽です。
会場は古い軍需工場を改装したクラブで雰囲気は良いのですが、バンドの知名度や人気からするとやや小さい印象で正直なところ驚きました。
しかし、開演時間が近づくと会場は観客で満杯になり、すごい熱気です。

私はプログレッシブメタルというジャンルはあまり好みではないのですが、90年代に初めてSymphony Xのアルバムを聴いた時からマイケル・ロメオというギタリストには演奏技巧の面で少なからず影響を受けました。日本でも人気のあるバンドですが、90年代に一度来日したきり来日公演はありません。台湾や韓国には来ているのですが。そんなわけで今回のドイツ滞在中に彼らのコンサートがあることを知り、これは行かねばと思いました。また、生徒さん達にとっても世界屈指の演奏技巧を持つギタリストの演奏を生で観られる機会です。

神経質なメンバーがいるのか、前座が終わってからギターテクやドラムテクがステージ上を何度も確認しています。待つこと1時間以上。やっと本編が始まりました!

スタンディングで前から2列目、ギタリストの真正面という良い場所で観ました。
新旧織り交ぜたセットリストで2時間近くのステージはすごい盛り上がり方でした。テクニシャン揃いのメンバーですが、中でもボーカルのラッセル・アレンが予想以上に良かったです。こんなに熱く歌うのかと。
生で見なければわからない発見もあり、楽しく有意義な時間でした。

会場では春にスイス・モントルーでのギター合宿で一緒に学んだチリ人のギタリストとも再開を喜び合いました。

レッスンについてのお問い合わせはこちらまで。
アンフォルメルギタースクール
森本教室
電話0586-55-8865
千秋教室
電話0586-76-7787
両教室共用のEメール mm_guitarschool@hotmail.co.jp

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