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小1の壁を乗り越える その2


前回の「小1の壁を乗り越える」では、小学校入学前にやっておくとよいことの心構えについて、お話しました。今回の「その2」では、さらにやっておくとよいことについてお伝えさせていただきますね。


1. 長時間座ることに慣れる練習

小学校では授業が約45分間続きます。この時間を座って過ごせるように、家でも段階的に練習しましょう。

具体的な練習方法

  • 短時間からスタート
    最初は5~10分間、椅子に座る時間を作りましょう。徐々に時間を伸ばし、20~30分程度座れるようにします。

  • 好きな活動で練習
    絵本を読む、パズルをする、お絵描きをするなど、子どもが楽しめる活動を選びます。「椅子に座ってやる」という環境を意識させるのがポイントです。

  • タイマーを活用する
    「このタイマーが鳴るまで座ってみよう!」と声をかけると目標がわかりやすくなり、子どものやる気を引き出せます。


2. ルールを守る習慣を身につける

学校では、ルールを守ることが大切です。家でも「お約束」を決めて練習すると良いでしょう。

具体的な取り組み

  • ルールをシンプルにする
    「ごはんの前には手を洗おう」「おもちゃは使い終わったら片付けよう」といった簡単なルールから始めます。

  • ゲーム感覚で取り組む
    例えば、「静かに座っていられる時間を計ろう」「次の合図までお話ししないでみよう」といった遊びを通じてルールを意識させます。

  • 失敗しても肯定的に対応する
    ルールが守れなかった場合は、「次はこうしてみようね」と励ましながら再挑戦させます。


3. 集中力を伸ばす練習

勉強する際に必要な集中力を育むために、以下のような練習を行いましょう。

具体的な方法

  • 短時間で達成できる課題を用意する
    「線をなぞる」「色を塗る」といった簡単なタスクを与え、子どもが「できた!」と感じられる経験を積ませます。

  • 静かな環境を作る
    テレビや音楽を止め、勉強や集中する時間は静かな空間で行います。学校の教室の雰囲気に近い環境を作ると効果的です。

  • 休憩を入れる
    集中力を持続させるために、10~15分ごとに短い休憩を入れます。「ここまでやったらおやつタイムにしようね」と声をかけると励みになります。


4. 自分で取り組む意識を育てる

学校では先生の指示に従い、自分で課題に取り組む力が求められます。この自立心を家庭でも育てましょう。

具体的な方法

  • 簡単な指示を出して実行させる
    「このプリントのここまでやってみよう」と明確な目標を伝え、自分で取り組ませます。

  • できたことを認める
    「ここまでできたね!すごい!」と褒めて達成感を感じさせます。

  • 子どもに選ばせる
    「今日はどのプリントをやりたい?」と選択肢を与えることで、自主性を促します。


5. 勉強の基本的な心構えを教える

「学ぶこと」に対するポジティブな姿勢を持つことが、学校生活を楽しむための土台になります。

具体的な取り組み

  • 「なぜ学ぶのか」を伝える
    「学校で学んだことを使ってお買い物ができるよ」「文字が読めるともっと絵本が楽しくなるね」と学ぶ意味を子どもにわかりやすく話します。

  • 失敗を恐れない環境を作る
    子どもが間違えたとき、「間違っても大丈夫!」と伝え、挑戦することを肯定します。

  • 親も一緒に学ぶ姿勢を見せる
    親が楽しんで学んでいる姿を見せると、子どもも自然と勉強に前向きになります。


6. 学校生活をイメージさせる

入学後の学校生活がイメージしやすくなると、子どもは安心して新しい環境に飛び込めます。

具体的な方法

  • 学校ごっこをする
    家庭で学校ごっこをして、授業の流れや「先生にお話しするには手を挙げる」などのルールを練習します。

  • ランドセルの練習をする
    ランドセルを背負い、座ったり立ったりして感覚をつかませます。

  • 体験学習を活用する
    小学校入学前に行われる体験学習やオリエンテーションに参加して、学校の雰囲気を知る機会を作ります。


まとめ
小学校入学前に「座る練習」「ルールを守ること」「集中力を育てること」を少しずつ準備しておくにより、入学後にスムーズに授業や学校生活に適応し、小1の壁を乗り越えることができます。親子で楽しみながら準備を進めて、子どもが「学校に行くのが楽しみ!」と思える気持ちを育てましょう。

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