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ホームラン3本と12勝(9月6日~9月8日/ヤクルトvs阪神○○●)


9月6日 ヤクルトvs阪神(神宮球場) 1-9/○(現地)


 有休をとっていた日。昼に先日雨天中止になった甲子園のFC先行にチャレンジしたもののあえなく敗退、もしかして今年は1回もホームゲームを見れないんだろうか…と凹んだ気持ちを友人に報告して励ましてもらいつつ、とんかつ屋さんでランチを食べてから神宮へ向かった。
 自分が住んでいるのは、神宮球場、東京ドーム、横浜スタジアムとセ・リーグ3球場が気軽に行ける圏内だし(パリーグも入れたらベルーナとマリンも行けるし)、非常に恵まれたファン生活を送っていると思う。それでもやっぱり、年に一度はホームのユニを着て、登場曲とともに出てくる選手を見たい、何より100周年の甲子園を見たいという気持ちはあって、それはなんというか、初詣みたいな気持ちなんだよなと思う。

 しかしそんなしょんぼりした気持ちも球場について、いつもの場所で選手が練習をしているところを見たら霧散していた。

試合前練習、笑顔の才木投手と近本選手

 1回の表、2番中野選手が2塁打で出塁し、3番森下選手のタイムリーで1点先制。
 1回裏に1点を返されるも2回の表で繋いでタイムリー1-2となる。
 ここからしばらく0が並ぶのだけど、両チーム粘る試合で5回の時点ですでに球場は7回くらいの雰囲気になっていたように思う。
 5回表、先頭中野選手が出塁、森下選手も続いたところで、暴投と大山選手のタイムリーで2点追加。すでにお祭り状況の客席が続く佐藤輝明選手のタイムリーでさらに沸いた。1-5。
 さらに6回表、佐藤輝明選手の満塁ホームランも飛び出して1-9となる。

 先発ビーズリー投手は発熱での抹消を挟んで久しぶりの登板だったせいか、絶好調ではなさそうだったけれど1失点に抑える好投を見せてくれた。
6回からは岡留投手、富田投手、島本投手、漆原投手がしっかり締めて試合終了。

8回、島本投手の送り出し

 適材適所の大活躍で勝てたのが嬉しい試合だった。

阪神:ビーズリー/岡留、富田、島本、漆原-梅野
ヤクルト:サイスニード/原、尾仲、丸山、-中村、内山



9月7日 ヤクルトvs阪神(神宮球場) 0-6/○(現地)


 午前中、仕事をしてからのスッキリした気持ちで神宮へ。
 試合前練習では、自分は主に投手練を見ているのだけど、今年はいつからか石井投手と桐敷投手はペアでキャッチボールをしていることが増えた(GWくらいからはずっとそうな気がする)。
 今年は特に厳しい場面での出番が多い2人だけに、コンビ立ち向かっている雰囲気をこのキャッチボールに(自分が勝手に)感じている。練習あがりは桐敷投手が特に遅めで、最後の方まで丁寧にトレーニングをしている様子が印象に残る。
 登板過多とか、気になる運用も多いのだけど、この2人の頑張りが報われるシーズンになって欲しい。

 1回の表、近本選手のヒット、中野選手の送りバントからの森下選手のタイムリーという打線の狙い通りの素晴らしい立ち上がり。さらに大山選手のタイムリー、さらにさらにで佐藤輝明選手の2ランまで飛び出しこの回なんと0-4。すでに客席はお祭り騒ぎだった。

 阪神の先発は才木投手。2回裏で2アウト満塁のピンチを背負うも、相手ピッチャーの髙橋投手に11球粘られた末にサードゴロに打ち取り3アウトとする。ここはこの日一番の名勝負だったかもしれない。
 才木投手はなんと神宮球場で先発勝利投手になったことはないということで、相性はあまり良くないのだと思う。今日も決して調子が良いわけではないように感じたけれどそれでも6回110球無失点、被安打8があったものの四球はなく5奪三振でマウンドを降りた。

2回裏のピンチを無失点に抑えた才木投手の笑顔

 7回の裏、4点差でマウンドにあがったのは桐敷投手だった。
 4点差で? とは思うけれど、昨日4人リリーフを使っていること、長打の出やすい神宮を警戒しての抜擢だとは思う。
 8回はゲラ投手が3者凡退に抑える。

 9回表、大山選手の2ランホームランで0-6とダメ押しの点を積んだけれど、すでに肩をつくっていたからか、そのままブルペンに出ていた石井投手がマウンドにあがり、試合を締めくくった。

 神宮はブルペンが外にあるため、試合展開に合わせてリリーフが入れ替わり立ち替わり肩を作っている様子が見える。送り出しの時はリリーフ陣全員とグータッチをしてマウンドへと走っていく。

 ベンチ前のハイタッチの列に駆け足で向かうリリーフ陣のお互いを労う様子が見れるのも嬉しい。神宮が新しくなってもブルペンは外にあったらいいなと思うけれどどうなんでしょうか。選手の環境的には中のがいいのかな。

 才木投手は12勝目で最多勝利タイとなった。

阪神:才木/桐敷、ゲラ、石井-梅野
ヤクルト:高橋/木澤、ロドリゲス、田口-中村



9月8日 ヤクルトvs阪神 5-3/●(現地)


 この日は17時試合開始。
 この3日間、晴れたのはありがたいのだけど、毎日暑いので1時間早まるだけでも日差しが心配だな〜と思いながら向かう。
 今日はマツダスタジアムと東京ドームはデーゲームで、9月になったとはいえまだ真夏のような暑さなのに、特に野外で試合をしているマツダは大丈夫なのだろうかと心配になった。
 試合開始をする頃にはその試合結果も流れてくる。現在セ・リーグ1、2位にいる広島と巨人がそろって負けていたので、3位につけている阪神にとっては意識せざるを得ない局面だった。

 1回の表、近本選手のヒットで幕開けをするも、盗塁失敗とダブルプレーで抑えられてしまう。
 2回の裏、先頭オスナ選手の出塁、送りバントからの山田哲人選手の2ランホームランでヤクルトが先制。
 山田選手が活躍するとヤクルトは活気付くイメージがあるけれど、そういうチームを底上げする象徴のような選手というのがきっとどのチームにもいるのだろう。阪神だったら佐藤輝明選手や大山選手かな。そんなことを思いながら見る。

 3回の裏、佐藤輝明選手の落球で長岡選手が出塁、そこから繋がれて澤井選手の3ランホームランにつながるという展開があった。(澤井選手はプロ初HRとのこと。おめでとうございます!)
 大きくあがったボールだったので、私も目で追っていて、でも捕球体制に入っていたので、大丈夫だろうと目を逸らした瞬間での出来事だった。一瞬何が起こったかわからず、客席がざわつく。私の周囲ではそんな感じだったと思うけれど、いろんな声が混ざった客席のざわめきは、きっと選手の耳にも届いてしまっていただろうことが心苦しい。

 4回表、森下選手の2ランホームランが飛び出し勢いづいたものの次の一手をなかなか打つことができない。
 8回表、先頭 木浪選手の四球から島田選手のヒットと繋いで中野選手のゴロのうちに1人返って5-3と詰め寄るも逆転はできずに試合終了。
 あともう少し、という勢いの名残はあったので悔しい試合だった。

 試合の間、今日もブルペンでは点差を見ながら入れ替わり立ち替わりで肩を作っていた。
 神宮の楽しみの一つはブルペンを見ることでもあるのだけど、自分たちの「今の」役割を把握して、準備をし、「がんばれ」と送り出す様子を見て、やっぱりこのチームが好きだなあと思った3日間でした。

近本選手は現在リーグトップの143安打。

阪神:西勇/岡留、富田、石井-坂本
ヤクルト:高梨/ロドリゲス、大西、小澤-内山


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