「みんなでたどり着きたい」(9月18日/中日vs阪神○)
9月18日 中日vs阪神(バンテリンドーム) 3-8/○
阪神タイガースの、選手たちの「勝つ」という意志を感じる試合だった。
今日の中日の先発は髙橋宏斗投手。今シーズンの阪神にとっては1勝2敗、今日の先発、村上頌樹投手にとっては2戦2敗の相手だった。
現在2位につけてはいるものの、自力優勝の可能性は失われている阪神にとって、もう落とせる試合なんてない。そんな中での難敵との対戦は、1ファンとしては少々気が重いものでもあった。
とにかく1点でも取れれば、と思いながら仕事を終えて配信を見る。
1回は表裏ともに3者凡退。このまま投手戦になるのかなと思いきや、2回表、佐藤輝明選手の2塁打から前川選手のタイムリーで1点先制。この回は1点止まりではあったけれど、その後も坂本捕手のヒットでチャンスを作ることはできた。
打てないわけではない、という希望が背中を押したのだろうか。4回表、またしても先頭、佐藤選手のヒットを坂本捕手が繋ぎ、木浪選手のゴロの間に1点、さらに村上投手のタイムリーで0-3とリードを広げる。
出塁した村上投手が、佐藤選手を中心として、今シーズンの野手陣が得点時によくやる「かもめポーズ」をやっていたのが微笑ましかった。
4回裏、先頭への四球から福永選手のタイムリー、カリステ選手のゴロの間に1点追加で2-3と迫られるも、どうにか1点リードを保ってイニングを終える。
そして試合は継投勝負へと移っていった。
6回表、村上投手の打順で代打、小野寺選手が登場。なんと13球も粘って結果アウトにはなったけれど髙橋投手もこれで117球。次の回から交代となったのは小野寺選手の粘りも一因であったように思う。
そしてこの僅差の試合ということは、次が通算500試合登板となる岩崎投手の出番があるかもしれない。
その緊張感で、終盤の記憶があまりない。
本当はこの日にあると思って現地に行きたいとも思っていた。しかしまあ、いろいろあって諦めたのですが、何を言っても言い訳、いけなかったのは自分の判断、と思いながらそわそわし続ける。
6回の裏は岡留投手から島本投手、7回は桐敷投手、8回はゲラ投手。7回表に1点追加して2-4となっていたが、この点差でこの継投ならもう「今日」だと思いながら、家の中で立ったり座ったりしていた。
そんな興奮の種類が変わってきたのは9回の表。2番手の中野選手への四球から森下選手がつないで1アウト1、3塁。そこから大山選手、佐藤輝明選手のタイムリーで2-6、さらに坂本捕手のタイムリーで2-8と点差をひろげた。
絶対にこの試合をとるという、チームの意志を感じる猛攻だった。シーズン終盤の、目標がクリアになったがゆえの強さを感じたし、この時期にピークを持ってくることができたのはおそらく、昨年の「経験値」でもあるのだろう。
6点差ともなればさすがに岩崎投手の出番ではない。
9回裏は好調の富田投手が1失点はあったものの、リードを保って3-8で試合終了。
残りはあと9試合となった。
ヒーローインタビューは本日猛打賞の坂本捕手。なんと1試合4安打はプロ初とのこと。
とてもいいインタビューだった。この言葉をおいかけて、ついていきたいと思う。
阪神:村上/岡留・島本、桐敷、ゲラ、富田-坂本
中日:髙橋宏/清水、齋藤、岩嵜、勝野-加藤匠、木下
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