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望みを繋ぐ(9月22日〜23日/阪神vs巨人○●)


9月22日 阪神vs巨人(甲子園) 1-0/○


 現在の首位巨人との直接対決は残すところあと2日。1ゲーム差まで迫っている阪神にとっては天王山の戦いだ。
 さらに巨人の先発、菅野投手は現在リーグ最多勝利のピッチャーであり、対する才木投手もその勝利数を追いかけているところ。

 自分はこの日、近所で友人と食事をしており、しかし早め集合早め解散で試合を見るために帰宅を急いでいた。しかしあと一駅というところで電車がとまってしまい、タクシーを捕まえるために駅前ロータリーへでた。
 最近は燃料費高騰の影響もあるのか、タクシーがなかなかこなくなった。並んでいたのは4人程度だったけれど、結局30分近く待ったような気がする。その間ずっと、スマホの画面で試合を見ていた。画面の中で、才木投手が拳に息を吹きかけている。
 この感じをきっと、長く覚えているような気がした。

 3回裏、2番手木浪選手のヒットを才木投手が送り、近本選手ヒット、そして中野選手のタイムリーで阪神が1点先制した。帰宅して見返したところ、才木投手のバントの場面で、選手本人も「振った」と思って帰りかけたところで振ってないの判定があり、からの…という展開だったので物議を醸していたけれど、まあ審判によって…、というのは割と頻繁に起こることではある、というのは感じる。

 そこからは、さすがの投手戦でどちらも譲らず。6回裏にはノーアウト満塁のピンチを迎えるも、才木投手は0に抑え、しっかりこの虎の子の1点を守ってみせた。

 8回はゲラ投手。シーズン終盤となってますますの気迫で3者凡退に抑える。そして9回は501登板目となる岩崎投手。2球で2アウトをとり、3者目は6球を投げ、最後はストレートで打ち取った。マウンド上で力強いガッツポーズを見せる。梅野捕手と握手をかわし、才木投手とハグをする。みんなで勝ち取った1勝だった。

阪神:才木/ゲラ、岩崎-梅野
巨人:菅野-小林、大城



9月23日 阪神vs巨人(甲子園) 0-1/●(現地)


 今年唯一チケットを持っていた甲子園の試合が台風で中止となってしまったので、代わりチケットをとった振替試合がこの日だった。
 デーゲームなので日帰りの予定で、朝7時に家を出て新幹線に乗り甲子園に向かう。
 試合前に買い物をしたり、タイガースガールズのステージを見たりしてから場内へ。

 この日は秋らしい、涼しい日のはずだったのだけど、席についてみると、真正面に太陽がありかなり暑かった。先日の反省を活かし帽子を持ってきていたのはよかったのだけど、とにかく眩しくて、マウンドで日差しを浴びる選手たちが神々しく見えた。

 今日の先発は髙橋遥人投手。
 1回の表から3者凡退という素晴らしい立ち上がり。試合で投げているところを生で見るのはこれが初めてだったのだけど、映像で見ていた印象よりもさらにしなやかで、見ていてワクワクする投手だった。

髙橋遥人投手

 1回の裏には先頭近本選手が出塁、中野選手が送りバントと繋ぎ、2アウト1、3塁までチャンスを広げたのだけれど、1点を入れることができない。

 この日はこういう、ヒットはでるけれど得点に繋げられないという場面が多かったような気がする。
 6回までずらりと0が並んで7回の表。先頭吉川選手にヒットを打たれたところからあっという間にタイムリーをうたれて0-1となった。なおもノーアウト1、2塁で石井投手に交代、見事な火消しで1点差をキープする。

 しかしあと1点を詰めることができずに昨日とは逆の0-1で試合終了。非常に痛い敗戦となった。けれど、まだ可能性は残っているので、引き続き応援していきたいと思います。

8回に登板した桐敷拓馬投手

 ちなみに9回裏、2アウトランナーなしの状況で糸原選手がチャンスを作り、1塁に代走植田選手、木浪選手の打席で盗塁して2塁にまで詰め寄るという展開があったのですけど、そんな大詰めで、視線の先にある席で巨人ファンと阪神ファンの喧嘩が勃発、立ち上がってやりあっているため打席は見えず、周囲のファンも「見えない!!」と声を上げるなか警備員も大量に集ってごちゃごちゃしている間に試合が終わってしまい、狐につままれたような気分になった。

 思えば私はまだ甲子園で勝つ試合を見たことがない。来年こそは、甲子園で勝ち試合を(そして岩崎投手の登板を)見るのを目標にしたいと思います。

阪神:髙橋/石井、桐敷、ゲラ-梅野
巨人:グリフィン/ケラー、バルドナード、大勢-岸田

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